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[暮らすを楽しむまちえらび:浜町]ノスタルジックなまちなみの残る、海を感じる下町エリア

 

[こちらは2020年に公開した記事を2023年に改訂したものです。]

これから小田原で物件をさがすぞー!というみなさんのための、小田原市内をエリアごとに紹介していくコラムです。小田原はお城も海も山もある、表情ゆたかで歴史あるまち。だから地域ごとに切り取っていくとそれぞれまったく違った個性が見えてくるんです。
「駅徒歩○分」という条件だけではないそれぞれのエリアの魅力を知ったうえで住む場所を選べば、このまちでの暮らしをさらに楽しめるはず。住みたい場所を見つけるお手伝いができたらうれしいです。


今回ご紹介するのは、その名の通り海に面した「浜町」。小田原駅の東南側、本町と山王川に挟まれた場所にあります。ここはかつての漁師町。町内を通る「かまぼこ通り」にはいまでもかまぼこ店や干物店などが多く並んでいて、下町風情あふれるまちなみが魅力です。城下町らしさ、海のまちらしさを味わいたい方に楽しく暮らしてもらえそうなのがこの浜町です。
 

 

ノスタルジックなまちなみの残る、海を感じるまち

小田原駅から栄町を抜けて平坦な道のりで行ける、海沿いのエリアです。本町と同じく、住宅と小さな商店や工場が入り交じっています。この辺りは古民家が多く残っているのでまちなみはちょっぴりノスタルジック。今でも街角でおばあちゃんたちが井戸端会議をしている姿が見られたりして、どこか昭和っぽい雰囲気を感じられます。
 
5月にはこの付近一帯をお神輿が練り歩く松原神社(本町)の例大祭があるほか、かまぼこ通りで行われる日本酒やかまぼこのイベント時にも観光客の方が集まるので、浜町ならではのまちのにぎやかさをぜひ楽しんでください。

 


浜町には国道1号線と西湘バイパスの大きな道路が2本通っていて、工場なども点在しているため場所によってはそんなに静かではないのが実際のところ。ただそもそも昔からの商店街、工場エリアでもあるので、多少の音には寛容な方が多そうな印象です。その点小さなお子さんのいるファミリーの方もちょっと気が楽かもしれません。この辺りでは規模の大きな保育園『小田原愛児園』があるのも頼もしいですね。
これまでにご紹介してきた他のエリアにはあまりない小さな公園『万年公園』やちょっとした芝生の広場、海など子どもと遊べる場所が間近にあったりするのも子育て世代にはうれしい。

浜町の浜辺。右手には西湘バイパスが見えます。西湘バイパスの向こうに住宅街が。

あまり目立たないけど実はちょっとした遊べるスペースがちょこちょこあります。

 

食卓が楽しくなるお買い物ができるお店が並びます

浜町にはこのシリーズの本町の回でもご紹介した“かまぼこ通り”の東半分が通っていて、かまぼこ店をはじめ、干物屋さんや酒屋さんなど老舗の商店や小さな加工工場が多く並んでいます。かまぼこ屋さんが通りのあちこちにあって、なんとも海のまち小田原らしい光景です。浜町に住んだら、今週はここの、来週はあそこの、なんてかまぼこ食べ比べしてみるのも楽しそう。
 
冬には予約なしでは入れない人気のおでん店『小田原おでん本店』もこの通りに。ここでは市内各所のかまぼこ屋さんの練り物がおでん種として一挙に食べられます。
毎日の食卓を彩ってくれる『早瀬のひもの』は、市内外にファンのいる大正元年創業の干物屋さん。アジやカマスなどの地魚をはじめ豊富なラインナップと肉厚ジューシーな干物が人気です。
かまぼこ通りからは少し外れますが、『志村屋米穀店』は旧三福不動産スタッフも通っています!好みの味や食感などに合わせてお米をおすすめしてくれて、無料で配達もしてくれます。販売だけではなくて作り手としてお米の栽培もされていて熱いお米愛を感じるお店です。

[『早瀬のひもの』の特上アジ]甘塩味でほどよい脂と旨味がぎゅっと詰まってます。

[志村屋米穀店]お米に混ぜて炊く雑穀やご飯のお供も並んでいます。ここに来たらお米ライフが充実します♡

実は青物町商店街の東側半分も浜町です。ここには老舗のうなぎ屋さん『鳥かつ楼』や陶器屋さん、文具屋さんのほか、『牛鉄 勝蘭』、2023年11月にオープンした焼き菓子とベーグルのお店『Qué BONITA(ケボニータ)』など新しいお店も続々と増えています。これからますます盛り上がっていきそうで楽しみな商店街!
 

[Qué BONITA]モルタル壁の無機質さとダークウッドの落ち着き感がすてき。

漁師町ならではの伝統行事 「お八朔」

松原神社の例大祭は市外からも見に来る方がたくさんいる大きなお祭りですが、浜町には本当に地元の人たちしか参加しない神事があります。海の神様として信仰されている古新宿(こしんしゅく)龍宮神社で行われる「お八朔」はそのひとつ。旧暦の8月1日(現在では8月第1日曜日)にその年の豊漁と漁の安全を願って神社神輿を海中まで担ぎます。時には肩まで波に浸かりながら進む姿は圧巻です!

神事のなかではお神輿を船に見立ててさまざまな所作が行われます。

 

ファミリー向け物件は少なめ。こまめなチェックを!

海に近い浜町ですが、海の前を西湘バイパスに阻まれてしまうのでしっかりオーシャンビュー、という物件はあまり多くないというのが実情。それでも、少し波音が聞こえたりすぐに海にアクセスすることができたりするのはやっぱり魅力です。浜町一丁目の一部と三丁目は人気の三の丸小学区なのも見逃せないポイントです。
 
賃貸では浜町だと単身用のお部屋が中心です。ファミリー向けの間取り、特に戸建の賃貸物件はなかなか出てこないので出会えたらラッキー!ただ駅からの近さやエリアの雰囲気など総合的に考えるとファミリーには暮らしやすい場所なので、急いでなければタイミングを待つ価値はあるかも。

売買だと、マンションは小規模のものが中心のため戸数が少なく、戸建は古くから長く住んでいる方が多く空き家も少ないです。ただし海の見えるマンションや味のある古民家など個性ある物件がポン!と現れるのも浜町の特徴。このあたりを狙っている方は物件情報をこまめにチェックです。2023年12月現在では、2024年8月竣工予定で建築中の分譲マンションが販売中です。


海のそばのエリアならではのカラーが強い「浜町」。内陸のエリアとはちょっと違う、海のまちと下町がミックスした雰囲気を味わえるまちです。

▼ご紹介したお店などのざっくり所在地マップです!

 


このシリーズでは、南町、城山・板橋、本町など別のエリアもご紹介してきました。気になるところはぜひ実際にお散歩しながらその場所の空気を感じてみてください。小田原での暮らしのイメージがきっとむくむく湧いてくるはず!
 

これまでにご紹介した浜町の物件

※すでに募集を終了している物件も含まれますが、参考にしてみてください。
きらきらした海が見える窓[賃貸・マンション]
耳を澄ますと波の音が聞こえる[売買・マンション]
[新築]海から1列目のマイホーム[売買・戸建]
 
今回ご紹介した施設、お店はこちらです。

▶万年公園
住所)小田原市浜町4丁目21-10

小田原かまぼこ通り

早瀬のひもの
住所)小田原市浜町3丁目8-4
営業時間)8:30-17:00
定休日)元旦

志村屋米穀店
住所)小田原市浜町4丁目3-3
営業時間)8:30-17:30
定休日)水・日曜日、祝日

▶鳥かつ楼
住所)小田原市浜町3丁目1-46
営業時間)11:30-14:00、17:00-21:00
定休日)火曜日、年末年始

牛鉄 勝蘭
住所)小田原市浜町3-1-48
営業時間)11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00〜21:30(L.O.20:30)
定休日)月曜日・不定休
 
Qué BONITA(ケボニータ)
住所)小田原市浜町3-1-43
営業日)土・日曜日 11:00〜 ※売切れ次第終了
 
▶古新宿龍宮神社
住所)小田原市浜町4丁目5-5
 
▼小田原の駅周辺を中心にエリアのご紹介をしています。

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