[暮らすを楽しむまちえらび:城山&板橋]海・空・山の見える眺望GOODで落ち着いたエリア
[こちらは2019年に公開した記事を2023年に改訂したものです。]
これから小田原で物件をさがすぞー!というみなさんのための、小田原市内をエリアごとに紹介していくコラムです。小田原はお城も海も山もある、表情ゆたかで歴史あるまち。だから地域ごとに切り取っていくとそれぞれまったく違った個性が見えてくるんです。
「駅徒歩○分」という条件だけではないそれぞれのエリアの魅力を知ったうえで住む場所を選べば、このまちでの暮らしをさらに楽しめるはず。住みたい場所を見つけるお手伝いができたらうれしいです。
今回ご案内するのは、線路を挟んで小田原駅の西側に位置する城山、板橋エリア。このコラムでご紹介しているエリアでは、南町と並ぶ落ち着いた雰囲気の住宅街です。坂道が多いエリアでもありますが、その分景色自慢の場所が多いのが特徴。小田原駅に通える距離に住みたいけど眺望の良さにもこだわりたい、広いおうちに住みたい、という方はこの辺りがイメージに合いそうです!
箱根の山を背後に背負った、緑を感じる丘陵の地域
平坦な地形の小田原駅の東側(海側)に比べ、西側にある城山と板橋は、町内の多くの部分が丘陵状になった小高い地形です。登り降りはちょっと多いものの、このあたりならではの眺望が見られるスペシャル感ある場所もあちこちにあります。
実は城山には小田原城の前身となる山城があったと言われています。前は海、背後は箱根の山に囲まれて高台に位置する城山は、お城があったと言われれば確かにうなずける立地!城山、という町名は昭和の後期に付けられたそうですが、まさにそんな歴史に由来しているのかも。遠くに海が見えるだけでなく、場所によっては小田原城が見えることも。
隣り合う板橋は、これまでこのコラムでご紹介してきた小田原駅周辺エリアのなかでは最も緑豊か。傾斜がキツめですが、静かで海と山の両方を望むことのできる、ちょっとドラマチックですらある景色が見られます。
空、海、山の眺望が魅力の高台の住まい
城山・板橋はどちらかというと集合住宅よりも戸建が多い印象です。また注文住宅でこだわりの詰まったおうちが多いので、物件探しをすると個性のある中古住宅に出会いやすい気がします。海抜が上がるほどそれぞれの敷地が広くなってきて、いわゆる“高級住宅街”と言えるような地域も。たとえば、板橋の『HILLS富士山』はまさにそんな場所です。
板橋の坂の頂上にあるため、ご覧の通りとにかく空が大きくて開放感がすごい!まちなかでは見られないパノラマな眺望が家から見えちゃいます。
一方で、アクセスの面では暮らす人を選ぶかも…!海抜の高い一部のエリアから小田原駅や箱根板橋駅方面へ向かう道は特に急斜面のため、車やバイクの利用が必須になりそうな場所も。そんな土地ほど景色がいい、というのが住まい探しの難しいところなんですが…。ただし小田原駅までの直線距離はさほど遠くないので、たとえば城山の頂上にある相洋高校近辺からでも車なら8分ほど。移動手段さえ確保できれば、大きな空と広い海、緑豊かな山並みが見える、贅沢な眺望のある暮らしが小田原駅近郊で送れます。
ちなみに、お客さまからよくご希望をいただく「海が見える戸建の物件」。小田原駅周辺だとここ城山、板橋で探すことになります。小田原の沿岸には西湘バイパスがあるため、実は海から近いエリアほど家(戸建)から海は見えない、ということがほとんどなんです。だから海に近い、かつ海が見える住まいを探すなら、戸建よりもマンションがおすすめ。特に本町あたりのマンションの上層階なら水平線までどーんと見渡せるオーシャンビュー物件とも出会えることがあります。
古民家が多く、歴史を感じるまちなみの板橋
板橋は、これまでこのコラムでご紹介してきたエリアのなかでは南町と並ぶかそれ以上に歴史的建造物の多い地域。空襲を免れていることから、明治や大正に建てられた貴重な建物が多く残っているんです。たとえば、国の登録有形文化財である内野邸は外観だけでも見ごたえがありますし、松永記念館や市の歴史的風致形成建造物の皆春荘などは一般公開されていて内部を見ることができます。一般のお宅にも味のある古民家がちらほらあって、タイムスリップしたような雰囲気を味わえる街並みです。ちょっと歩みがゆっくりになるような、呼吸が深くなるような、どこかゆとりを感じるのが板橋のまちの空気だと思います。
また普段はとても静かで落ち着いている板橋ですが、毎年1月と8月に行われる板橋地蔵尊大祭では露店がたくさん出て多くの人が集まりにぎわいます。小田原では「おじぞうさん」と呼ばれてずっと愛されているお祭りです。他にも火難避けのお祭りである秋葉山火防祭(ひぶせまつり)なども開催されてとてもにぎわいます。
落ち着いたお店のある城山&昔ながらのお店の並ぶ板橋
城山・板橋エリアはお店の数はそんなに多くありません。日常のお買い物は駅の周辺で済ませるか週末に車で、というスタイルが中心になりそうです。不便と感じる方もいるかと思いますが、それだけ落ち着いた場所ということ。板橋の一部は「第一種低層住居専用地域」といって高層の建物やお店を建てられない場所に定められているため、さらに静かな場所になっています。
チェーン店や大型店舗は特に少なく、板橋を横断する国道138号線にスーパーとホームセンター、城山を走る県道74号線にコンビニがある以外は個人経営のお店がほとんどです。
どちらかというと城山は大人向けの落ち着いたお店がある印象。全国から銘酒を取り揃える日本酒バーの『しずく会』、新鮮な地魚のお寿司が手頃な価格で食べられる『天史郎寿司』など、数こそ少ないものの通いたくなるお店が点在しています。
一方で、板橋は箱根板橋駅の周辺には庶民的で昔ながらのお店が並んでいます。家族連れも多く訪れる蕎麦店『小田原はつ花』やTHE・町中華!という店構えの『いしかり』(チャーハンがおいしい!)など長く続く地元に愛されるお店ばかりです。
最近では、板橋には古い建物をおしゃれにリノベーションしたお店が増えてきています。お茶農家さんが営むお茶の工房兼カフェ『TEA FACTORY 如春園』は、100年以上営業していたお豆腐屋さんの建物を活用したお店。同じ通りにある『薬膳喫茶KURA』は、左官屋さんが自宅として建てた和洋折衷な古民家を改装されています。ほかにも、旧製麺所が北欧照明と雑貨のお店になった『Nordisk Lys(ノルディスク・リィス)』さん、市役所の支所として使われていた『太田木工』さんなど、板橋のクラシカルな雰囲気に合うすてきなお店が点在しています。
「城山・板橋」編はここまで!
登場したスポットのざっくり所在地マップです。
ちなみにGoogleマップの「フル3Dモード」で城山、板橋を見るとこのあたりの小高い地形のイメージがわかりやすいと思います。合わせてご覧になってみてください。
▼ご紹介したお店などのざっくり所在地マップです!
このシリーズでは、小田原駅徒歩圏内のほか、鴨宮、国府津、螢田&富水などあちこちご紹介しています。気になるエリアはぜひ実際にお散歩しながらその場所の空気を感じてみてください。小田原での暮らしのイメージがきっとむくむく湧いてくるはず!
これまでにご紹介した城山・板橋の物件
※すでに募集を終了している物件も含まれますが、参考にしてみてください。
城山で静けさと緑を感じて暮らす(売買・マンション)
セピア色が似合うまち(売買・土地)
空を背負って凛と建つ(売買・戸建)
今回ご紹介した施設、お店はこちらです。
※情報は公開時のものです。最新の情報はSNSなどでご確認ください。
▶内野邸
住所)小田原市板橋602
※2023年12月現在、内部の一般公開はされていません。
▶松永記念館
住所)小田原市板橋941-1
営業時間)茶室 9:00-17:00/展示室 9:00-17:00(いずれも入館は16:30まで)
定休日)年末年始(12月28日~1月3日)※臨時休館あり
入館料)無料
▶皆春荘
住所)小田原市板橋852
営業時間)10:00-16:00(主屋内 11:00-15:00)
休館日)月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始 臨時休館あり
入館料)無料
▶しずく会
住所)小田原市城山1-6-33
営業時間)17:00-23:00
定休日)土日祝日
▶天史朗寿司
住所)小田原市城山1-6-80
営業時間)
[月~金]11:30-14:30(L.O.14:00)/17:00-21:30(L.O.20:30)
[土日祝]11:30-14:30/17:00-21:00
定休日)不定休
▶小田原はつ花
住所)小田原市板橋94
営業時間)11:00-15:00(L.O.14:30)/ 17:00-21:00(L.O.20:30)
定休日)水曜日
▶いしかり
住所)小田原市板橋95-15
営業時間)11:00-15:00/ 17:00-21:00
定休日)日曜日
▶TEA FACTORY 如春園
住所)小田原市板橋636 (駐車場あり)
営業時間)ランチ 11:30〜14:00/喫茶 14:00~17:00
定休日)日・月曜日
▶薬膳喫茶 KURA
住所)小田原市板橋649
営業時間)9:00-17:00(ランチは10:30-)
定休日)火・水曜日
▶太田木工
住所)小田原市板橋179-5
営業時間)11:00~16:00 (所要により留守の場合あり)
定休日)水・日曜日・祝日
▼小田原の駅周辺を中心にエリアのご紹介をしています。