研修で大阪へ行ってきました《後編》
6月中旬、メンバー6人で大阪へ研修に行ってきました。
前編のレポートはこちらをご覧ください。
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研修2日目は北区中之島周辺の町歩きのあと、中之島を拠点にクリエイティブ活動を展開されている会社「graf」の代表、服部滋樹さんにお会いしてきました。
まずは北区天神橋の商店街にある「シンプルハウス」へ。
シンプルハウスはインテリアの実店舗を持ちながら、中古マンションのリノベーションもしています。
もともとはリノベーション会社でしたが、案件ごとに毎度不動産業者とやり取りすることに効率の悪さを感じ、中古マンション専門の不動産会社も立ち上げたという、旧三福と似た境遇の会社です。
こちらの実店舗には、家具のカタログと一緒にリノベーションや不動産関係の可愛い冊子がずらり。
前日の晩に小山さんがおっしゃっていた「これからは不動産屋もデザイナーを雇う時代だ!」という言葉を思い出し、手に取りやすい可愛いデザインで不動産やリノベーションをもっと身近に感じてもらうことに、これからの不動産屋のあり方や可能性を感じました。
中之島とは、北区にある二つの川に挟まれた細長い中洲の町です。
コテコテっとした賑わいのある大阪のイメージとは違い上品な雰囲気で、都会のオアシスのような芝生の公園や、貴重な近代建築がずらりと並びます。
大阪にここまで立派な建築がたくさん残っているとは知らず、予期せぬ近代建築さんぽを楽しみました。特に三井住友などの大手企業が現代でも当時の建物をそのまま使っていることは興奮ポイント高いです!古い建物を過保護に扱いすぎず、この令和の時代でも当たり前にその中での生活を続けていることに、ちゃんと建築が生きているなあと感じました。
そして最終目的地の「graf」へ。
代表の一人の服部滋樹さんが、ご丁寧に対応して下さいました。
grafは北区中之島と豊島を拠点に、家具、空間、プロダクト、グラフィックデザインから食やアートに渡って様々なクリエイティブ活動を展開されている会社です。
もうこの説明だけで無敵感が出ていますが、今回お会いした服部さんも建築・インテリアのデザインからブランディングディレクションまで行う方で、こんな素敵な方にお時間をお取りいただいてただただ恐悦しました。
“「ブランディング」とは簡単な日本語で表すと「物語」であり、「物」を「語る」仕事。
従来は完成した商品をどう売るかが勝負だったが、今の時代は商品が完成するまでをいかに消費者に魅せるか=その商品の生産者や完成までの過程を見せていくことが、物を語る「ブランディング」である“
というお話を聞いて、フワッとしか捉えられていなかったブランディングのお仕事の全体像がくっきり見えてきて、服部さんの授業を受けたい!京都造形の学生になりたい!と思いました。(服部さんは京都造形大の教授もされています。)
どれもgrafが手がけたデザインを地元の職人さんの手仕事で形にしており、洗練されながらも温かみのある商品ばかりでした。
ショップを見ているとお店のスタッフさんがその商品を作った職人さんのお人柄や、そのデザインが生まれた由来まで語ってくれて、おおこれがブランディングか〜!とすぐに復習できました。
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今回の研修で、大阪で活躍されている方々のお話や進んでいるまちづくりをそばで感じて、たくさん吸収したものをこれからどう自分たちの仕事に落とし込んでいくか、ワクワクしながら考えています。
新人の私個人としては朝から晩まで2日間、メンバーのみんなと同じものを食べ同じものを見て過ごしたことで、より仲良くなれたかなと感じました。
私たちの雰囲気を見たゲストハウスのスタッフさんに「ご友人とのご旅行ですか?」と聞かれたことが、その答えのような気がします。(笑)
今回訪れた場所はどこもオススメばかり!
ぜひ大阪に行く際はのぞいてみてください。
▼後編に登場したお店
《シンプルハウス》
大阪府大阪市北区天神橋4-8-27
定休日:水曜
営業時間:10:00~19:00
WEBサイトはこちら
《graf studio》
大阪府大阪市北区中之島4-1-9
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休)
営業時間:11:00~19:00
WEBサイトはこちら