[店舗]古材の風合いを大切に活かした、温かみのあるカフェ『Cafe EVERGREEN』
2021年春、小田原市本町 宮小路エリアの一角に「Cafe EVERGREEN」がオープンしました。柱や梁など、もともとの建物が持つ雰囲気を大切に活かした、店舗リノベーションの事例です。
リノベーション後
リノベーション前
>>もともとこんな物件でした
築年数不詳の古い物件で、賃貸募集のために床のフローリング貼りや給排水の配管などの工事を、すでに建物のオーナーさん側で行なっていた物件でした。むき出しの柱や梁は隠さずそのまま利用することで、個性のある落ち着いた空間になりそうな印象がありました。店舗の大きさも、今回おひとりでお店を開く店主さまにちょうど良いなと感じました。
>>こんなオーダーをいただいていました
厨房内の機器の配置など店舗内の動線を良くしたいとのご要望をいただいており、シンクやコンロ、作業台の位置を何度も現場でシミュレーションを行いながら決定していきました。また、今回新しく作るカウンターなども、建物のもつヴィンテージな雰囲気に馴染むようにしてほしいとお聞きしていました。
>>こんなお店になりました
ヴィンテージなテイストがお好みの店主さまにぴったりの、温かみのある穏やかな風合いのお店になりました。あえて残した欄間やむき出しの古い天井、そこに残る古いガイシ(ガイシ:昭和中期まで電気配線のために使われていた白い陶器製の部品)はお店に個性を持たせながらも、どこか懐かしい印象を与えています。新しく作った壁やカウンターももともとの柱に合わせ深いブラウンにしたことで、今までの雰囲気に自然と溶け込み落ち着いた店内になりました。
店主さまと塗装職人とで現場で打ち合わせながらこだわって決めた壁の色は、ほんのり赤味が入ったぬくもりを感じるベージュ色で、空間に安心感を与える色味となりました。お店のテーマカラーであるオリーブグリーンに塗装した木製の入口ドアは空間のアクセントになり、お店の顔として柔らかく外と中とを繋いでくれています。
また、建物はかまぼこ通りに面していますが、入口が一歩分中に入り組んでいるので、通りの様子や外の陽気を感じながらも、お食事を楽しむお客さまのプライベート性は保たれます。丁寧に作られたお料理がより美味しく感じられる居心地のよい空間となりました。
>>こんなふうに営業されています
柱やむき出しのガイシなど、ところどころに古民家ならではのつくりが見受けられるところがお気に入りという店主さま。工事前は新しく造作するものと元の作りとのテイストのずれを心配されていましたが、工事が終わってみると新旧のものの調和が感じられ、古民家でありながら洗練された仕上がりになったと喜んでいただけました。
グリルしたベーコンはすぐ隣の作業台で盛り付けが出来たり、しっかりと考えられた動線はコンパクトで利便性も高く、おひとりでの営業もスムーズに行えているそうです。
>>店主さまより、こんなお声をいただきました
「友人の紹介で旧三福不動産さまを知りました。ホームページなどを拝見し、小田原で独立するなら御社に仲介を相談すると決めていました。
ここの物件のポテンシャルを最大限に引き出していただいたと思っています。予算や好みに応じて、丁寧に対応して頂きました。また、開業にあたってのサポートにも手厚く、旧三福さまのおかげで地域の方との輪が広がりました。」
■Cafe EVERGREEN
住所)小田原市本町2-14-9
営業時間)8:00~17:00
定休日)月曜日
instagram)@evergreen_odawara
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