当たり前ですが、「いい住まい」って人によって全然違いますよね。ふだんは味のある古民家だとかおしゃれなリノベ物件、海の見える家なんかもご紹介しているのでこんな言い方は身も蓋もないかもしれないですが、いろいろ見たうえで「ふつうのいい部屋」っていうのもやっぱりすごく魅力的だよな、と思うんです、シンプルに。じゃあ「ふつうのいい部屋」ってどんな部屋なのかというと、たとえばふたりで住むならまさにこんな部屋なんじゃないかな、って思うのが今回の物件です。
小田原駅までは商店や飲食店の多い道を通って徒歩7分の場所にあります（大雄山線緑町駅なら徒歩3分）。ミニマムすぎない、ちょっとゆとりのある間取り。背伸びはしないけど、ちゃんと心地よくて、暮らしやすい。そんなお部屋です。

まず角部屋というのがいい。ほら、こんなふうにリビングダイニングにもたっぷり日差しが入ります。リビングとダイニングが仕切れるように引き戸があるけど、これはもう取っ払ってしまってもよさそう。

仕切りを外せば2LDKとして使えます。写真に写っていない右手にキッチンがあります。

バルコニーに面した洋室。

ダイニングを別方向から。

寝室はあえての和室。あえてのお布団敷で寝るか、ラグを敷いて和洋折衷にベッドを置くか。脚の低いすのこベッドも似合いそうです。クローゼットもいいけれど押入れの収納力ってやっぱりあなどれないから、二間あるこの部屋の押し入れはとても頼もしいと思います。

い草の香りを感じる和室。

和室を別方向から。

キッチンはふたりで立てるくらいのゆとりがあって、大きめの冷蔵庫も食器棚もキッチン家電も、あれこれちゃんと入る広さです。

収納もしっかり。使い勝手よさそうなキッチンです。

北側のお部屋だってちゃんと明るいのがいいでしょ。こじんまりした部屋だから書斎や趣味のスペースにしてもいいし、納戸的な使い方に振り切ることもできそう。

北側ながら窓から陽当りのあるお部屋です。

別方向から。こちらにも押入れが。収納はここ以外に廊下にもひとつあります。

脱衣所はふたりで一緒に歯磨きに立てるくらいの広さ。広々でも窮屈でもない、毎日の暮らしにフィットするサイズ感ってこういうことじゃないかしら。

右手がお風呂場です。

トイレは温水洗浄便座付き（バス・トイレ別です）

特別に味があるわけではないけれど、明るくてちょうどいい広さ、だから居心地がいい。なおかつ駅までも遠くないからお買い物にも通勤にも便利です（そして近すぎないからゴミゴミしていない、というのもまたいい）。実は意外に出会えない気がします、こういう「ふつうのいい家」。

もちろん通常のお引越しで暮らすのもいいし、移住を考えている方なら物件を購入する前にまずはこういう快適なお部屋を借りて小田原に腰をすえてマイホーム探し、なんて暮らし方もいいと思います。ゆっくりまちのことを知りながらリサーチすれば機を逃さずベストな選択ができるかも。
特別じゃなくてもいい、自分らしく等身大の暮らしがしたい、という方にそっとおすすめしたいお部屋です。

▼駅の反対側に徒歩7分。ちょっとかわいいお部屋もあります。

ここ、なんかいい。昭和のディテールに萌える、愛嬌と隙のある部屋。