旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

研修で山梨へ行ってきました。

わたしたちは、去年から(だいたい)1シーズンに1回くらいのペースでいろいろなところへ研修に行っています。行き先は各メンバーが順番にチョイス。会社や小田原を飛び出して、面白い事例から自分たちに活かせるヒントを見つけよう!そして楽しもう!というのが目的です。
今回も大充実な一日でした。レポートはリノベーション施工管理担当の土屋が担当します。

 
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今回の視察で向かったのは山梨県甲州市、韮崎市、甲府市。
高速を使えば小田原から1時間半ほどで着きました、近い!

まずは甲州市でぶどう狩り。
最近はありがたいことに忙しくさせていただいていたので、新鮮なぶどうを食べて癒されよう!というのも今回の研修の大きな目的です。

 

鰯雲の下、甲府盆地を望みながらぶどう狩り!山梨みがすごい。

 

続いては韮崎市の「アメリカヤ」へ!

 

みてくださいこの迫力。

 
 
アメリカヤは築50年で5階建の廃ビルをリノベーションし、昨年再オープンした複合施設です。所有者様が亡くなり15年ほど空いていたビルを、まちの方が見事に復活させました。以前アメリカヤの特集記事を読んだ際この建物の迫力に圧倒され、いつか訪れてみたかったのです。
 
 
まずはアメリカヤ 1階のカフェ「ボンシイク」でランチ。
当時のままのむき出し鉄筋コンクリートがかっこよく、無骨な雰囲気はそのままに店先の植栽や店内の装飾が柔らかい雰囲気を演出していて、オーナーさんのセンスが光りまくっていました。
あえてそのままを残して施工しない箇所、水回りなど一新してリノベする箇所。リノベーションする際に大胆につけた緩急が新築には絶対に出せない面白さを作り出していました。勉強になります、、、! 
 
 

このハンバーグステーキのためだけに韮崎へまた絶対来たいレベル。

 
 
 
ここアメリカヤをアテンドしていただいたのはBEEK DESIGN代表の土屋誠さん。
土屋さんは企業のロゴなどのグラフィックデザインからイベントの企画立案など、2次元と3次元のデザインを行き来しながら多岐にわたりデザインの力で山梨を盛り上げていらっしゃる方です。
アメリカヤの5階にご自身のデザイン事務所を構えており、アメリカヤの歴史からオープンの際のお話など隅々まで教えていただきました。
 
 
そして4階にはここアメリカヤをはじめ、山梨県内で店舗や住居のリノベーション、新築工事を行なっている一級建築士事務所「イロハクラフト」のオフィスがありました。事務所内にはいい風が抜けるバルコニーがあり、気持ちの良い日はバルコニーでお仕事もするそう。代表の千葉健司さんに丁寧に対応していただきました。
センスの良い素敵な仕事を裏付けるカッコイイオフィスで、ここで打ち合わせをしたら素敵なおうちになる説得力があっていいなあと思いました。

 

 

2階にはこのイロハクラフトが運営するショールーム兼DIYアイテムの揃うショップが入っています。
山梨県初となるDIY情報発信、セルフリノベーションの魅力を発信しているショップで、ホームセンターの商品とは一味違うDIYアイテムが勢揃い。
その上の3階はフロアを細かく区切っており、写真屋さん、レコード屋さん、本屋さん、ギャラリーなど、一つ一つキャラクターの濃いお店がぎゅっと展開されていました。小さなテナントが並ぶぎゅうぎゅう感は横丁のようなわくわくさを演出しますよね。
 
 
見晴らしの良い最上階の5階は誰でも利用できる広々したコミュニティスペースでした。イベントや会議などの貸切も可能で、この日は3階に入っている写真屋さんが赤ちゃんの撮影をされていました。このように柔軟に使えるスペースって、いいまちには絶対必要ですよね。

 

 

そしてアメリカヤの正面には古い長屋をリノベーションし、9月にオープンしたばかりのアメリカヤ横丁がありました。アメリカヤ自体は夕方にクローズしてしまうお店が多いため夜の韮崎も盛り上げたいと、土屋さんや千葉さんが企画し実現したそうです。女性オーナーが一人でやっている飲み屋さんやラーメン屋さんなど、美味しそうなお店が4軒ほどありました。横丁の裏も続々テナントを増やしており、次韮崎に行くときはまた楽しそうなお店が増えているかも。
「こんなものがあったらいいな」を本当に実行に移せる機動力のあるメンバーと、こういった試みに乗ってくれる地元の素敵な大家様がいてこその実現で、素敵なまちだなあと思います。
 
 
そのあとは現在絶賛工事中のゲストハウスの現場を見せていただきました。そちらもイロハクラフトがリノベーションの設計施工を担当している案件で、12月7日には韮崎待望のゲストハウスが2店舗同時オープンするそう。アメリカヤ同様築50年ほどの古い建物をガラッと大胆にリノベされています。
 
 
アメリカヤ復活からアメリカヤ横丁、ゲストハウスのオープンまでの期間は2年弱。勢いとそれに伴った実力のある心強い方達がたくさんいる町なんだなと改めて感じます。
まちの核になる場所はまちづくりにとって重要ですが、一つだけでは利用する年齢層も限られてしまいます。県外からもランチを楽しみに来る昼間のカフェ、地元のおじいちゃん達も通いやすい夜の横丁、山登りをする方が利用したくなる登山客の拠点となるゲストハウス。様々な年代や層に向けてアプローチを続けるからこそまちがより賑わい、そしてその賑わいが継続していくんだな、と思いました。
まちづくりやまちのリノベーションというワードが世間的にも定着した今、いかに勢いを継続できるか、拠点を点在させエリア全体を盛り上げていくかが大切だなと感じます。

 

 

アメリカヤを出たあとは最後の目的地、甲府市の「五味醤油」へ。五味醤油は明治元年創業のおみそ屋さんです。
「甲府、まちづくり」などのワードで甲府を扱う記事を調べていると、なぜかおみそ屋さんである五味醤油のお名前が出てきて、おみそ屋さんとまちづくりと、どういう関係があるんだろう、と不思議に思っていたお店でした。
 
 
工場の案内や発酵についてのお話をしてくださった6代目の五味仁さん、洋子さん。お二人はご兄妹で「発酵兄妹」というユニットを組んでおり、みそ作りはもちろんですが手前みそのワークショップや地元ラジオのレギュラー番組、イベント出演などの活動を通じて甲州みその魅力を発信されています。
そしてお二人はなんと「てまえみそのうた」というおみそがテーマの歌も発案されています。歌って踊ってみそ作りを学べるてまえみそのうたはとにかく中毒性がすごい!ゆるふわなメロディーに旧三福スタッフもハマり、誰からともなく口ずさんでしまいます。ページの最後にyoutubeのリンクを貼りましたので皆さんもぜひ一度聴いてみてください。
 
 
みそ作りという家業を丁寧に継ぎながら、「発酵兄妹」というキャッチーなネーミングで自らをアイコンとして活躍されているからこそお二人の周りに人がたくさん集まり、楽しい雰囲気が甲府中、山梨中に伝染しているのだなと感じました。
 
 

 

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今回の研修は一日たっぷり山梨に浸かる旅となりました。
自分たちのまちに誇りを持って活動されている方の話を聞くと気持ちがよく、まちへの愛があるなあとひしひしと感じます。私たちも小田原のことを話す時、同じように言葉の端々から無意識に小田原のまちへの愛が伝わっていたらいいなあと思いました。
 
 
山梨は小田原から日帰りで楽々行けちゃいます!皆さんもぜひ山梨に行く際はこちらのスポットへも足を運んでみてください。

 

 

▼アメリカヤ
韮崎市中央町10-17
定休日、営業時間は店舗によって異なりますので、WEBサイトをご確認ください。
WEBサイトはこちら

▼ボンシイク
韮崎市中央町10-17 アメリカヤビル1F
定休:火・水 その他不定休あり
営業:11:00〜18:00
WEBサイトはこちら

▼BEEK DESIGN
WEBサイトはこちら

▼イロハクラフト
韮崎市中央町10-17 アメリカヤビル4F
WEBサイトはこちら

▼五味醤油
甲府市城東1-15-10
定休:日・祝 (お盆・年末年始)
営業:10:00〜18:00
WEBサイトはこちら
「てまえみそのうた」はこちら