旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

研修で千葉県に行ってきました。

去る2019年2月7日、研修へ行ってきました。
わたしたちは、去年から(なんとなく)1シーズンに1回くらいのペースでいろいろなところに研修に行っています。会社や小田原を飛び出して、面白い事例から自分たちに活かせるヒントを見つけよう!そして楽しもう!というのが目的です。今回も充実した旅となりました。レポートは広報の寺田が担当します。
 
今回の視察で向かったのは、千葉県香取市。
目的地は、川沿いに歴史的建造物が並ぶまち「佐原」&豚肉の加工販売会社「恋する豚研究所」です。
 
まず到着したのは佐原。
安政時代、天保時代に建てられた江戸風情あふれる建物が今でも現役で使われている、関東三大小江戸のうちのひとつです。明治、大正時代の建物もゴロゴロ並んでいて、めちゃくちゃ雰囲気あります!個人的には川越よりも江戸感あるまちなみだと思いました。
 

旧三福不動産の現場監督が建物の構造について各メンバーに解説してくれました。

[左]町をひとつのホテルと見立てた佐原商家町ホテルNIPPONIAの宿泊棟。[右]レセプション機能を持つ商店。


もっと地域のお店にお金が落ちるためにはどうしたらいいんだろうね、歩いていける範囲で楽しく時間が使ってもらえて稼げるコンテンツがあったほうがいいよね、みたいな話をしながら、次の目的地へ!
 
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今回の研修のメインディッシュ、「恋する豚研究所」に到着。
 
[恋する豚研究所とは]
「恋する豚研究所」は“食肉及び農産品の販売”“食肉加工品の企画、開発、製造、販売”の会社。“恋豚”の商品は、すべて社会福祉法人「福祉楽団」の福祉事業(就労継続支援A型)として就労に困難を抱えている人たち(障害のある方、依存症のリハビリ中の方、刑期を終えた方など)が製造しています。飼料づくりからこだわった豚肉でつくったソーセージやハムなどは、有名デパートからチェーンのスーパーまで全国のお店で扱われています。加工工場に併設する食堂も、平日でも行列が出来るほどの人気店です。
 
研修の場所はメンバーが持ち回りでセレクトしているんですが、今回この場所を選んだのは代表の山居。以前から飯田さんと知り合いだったこともあり、福祉事業でありながら一般消費者にも広く求められるビジネスを成立させている飯田さんの事業に興味津々でした。
・立地が良くなくても人を呼べる事業のあり方
・ソーシャルビジネスの領域で大きなスケールの事業を展開している。そこから事業性などを考えるきっかけになったらいいな。
という理由で、メンバーにもぜひ見てほしいと今回の研修先になったのでした。
 
ここまで、結構…遠かったです…。事前情報で、“何もないところ”と聞いてはいたものの、マジで本当に何もないところに突如現れるおしゃれな建物たち。敷地内に、食肉加工工場と食堂、スイートポテト屋さん、自伐型林業の作業場があります。だいぶ時間をずらして来たので落ち着いていましたが、ここの食堂は土日だと1,2時間待つことはザラという人気だそう。すぐ近くに立ち寄れる場所があるような立地じゃないんですが、わざわざここに来てもらえるってすごいなぁ。
 
この日は代表取締役の飯田大輔さんに一通りご案内いただきました。
 

時計回りに[左上]恋する豚研究所の工場と食堂の入っている棟。[右上]右手がスイートポテト屋さん、左手が自伐型林業の作業場。[右下]スイートポテト屋さん「1K sweet potato」[左下]作業場を近くで。


 
とりあえずしゃぶしゃぶが旨すぎました…!参加メンバー7人中5人が肉をおかわりしました。これは行列してでも食べたくなるのがわかるし、売店でソーセージやらスペアリブやら買いたくなっちゃう。。実際全員が結構な量のお土産を買って帰りました。
飯田さんは“福祉を売りにも言い訳にもしない”という思いで事業をしている、と下調べで読みましたが、ひたすら商品の質がいい。もちろん裏側では福祉事業としての工夫などがいろいろあるにしろ、消費者に対してはすごく実直なビジネスをしているなぁ、という印象でした。
 

[左上]燦然と輝くお肉サマ。[右上]食堂を含む敷地内の建物はすべて建築家ユニットの「アトリエ・ワン」の設計。[右下]ぽん酢も空間になじむおしゃれデザイン。[左下]食堂前の待合スペース。普段はここがお客さんでいっぱいに。


お肉が自社で加工したものであるのはもちろん、野菜やお米も地場産。売店でも地域の商材をあつかっていて、ビジネスで地域の問題も解決したい、というコンセプトもしっかり形になっていました。
 
他にも、施設や商品のデザインに一貫性があっておしゃれさと気持ちよさを感じられる空間づくりが徹底されていたり、働くひとたちがのびのびしている印象だったり、見せ方や働き方についても考えた視察になりました。恋する豚研究所は通販もやっているので、また食べたいから今度買いたいなー、と思っています。(宣伝)
 
今回はそんな感じの研修でした。みんなでいつもと違う景色を見て、それぞれの感性で新しいものを見られるのって結構面白くて、車中で話すなかでこの人はこんなふうに感じたんだ、とか、そんなものもあったのか、気づかなかった!みたいな発見があるのもとてもイイ感じです。次回はどこへ行くのかなー。楽しみです。
 
▼恋する豚研究所
WEBサイト
Twitter:@koibuta_labo
Instabram:@koisurubuta_labratory
 
▼こちらもよかったら!弊社代表の山居がプロデューサーとして携わったビジネススクールで、飯田さんを講師にお招きした回のレポートです。
レポート:『社会の課題解決を事業にすることとマネタイズ』講師:飯田大輔さん(みんなのビジネススクール第5回)