旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

[小田原ごきげん暮らし]暮らしから始まった縁。新参者を温かく迎えるまちで深める店づくり

 
この連載では、旧三福不動産で仲介させていただいたお客さまのその後のごきげんな暮らしをご紹介しています。
 
最初は大きなこだわりを持たずに小田原で暮らし始めた、料理人の諸星和輝さん。物件との運命的な出会いを経て小田原にオープンしたイタリアンレストラン『VINERIA Olmo(ヴィネリア・オルモ)』は、今や半数以上がリピーターという愛されるお店となりました。暮らしから始まり、まちに根を張った諸星さんの力強く歩む姿をご紹介します。
 

温かいリピーターに愛される、ワインを楽しむイタリアン

小田原駅から徒歩6分、駅前の喧騒から少し離れた場所にあるイタリアンレストラン『VINERIA Olmo』(お店の詳しいご紹介はこちら)。その扉を開けると広がるのは、コンクリ打ちっぱなしのスタイリッシュな空間とずらりと並ぶワインボトル。地の物だけに縛られず全国・世界から選りすぐった本当に美味しい食材をワインにぴったりの一皿へ仕上げてくれるお店です。若きオーナー、諸星さんはこのお店をおひとりで営業しています。
 

カジュアルな一杯にも、ちょっと特別な日にも来たくなる、大人がくつろげるお店です


とある初夏の日のお肉料理のひとつ。「清川恵水ポーク 肩ロースのグリーリア」


パスタメニューも豊富!左手は「赤ワインたっぷりの和牛ボロネーゼ 自家製のタリアテッレ」。右上は冬の時期に提供していた柿のニョッキ、右下は夏の「桜海老とフルーツトマトの冷製フェデリーニ」。


すべて手作りのデザートたち。一番手前は「ホワイトチョコレートとミックスベリーのセミフレッド」


 

10代から料理の道へ。独立開業を目指し幅広いジャンルを学んだ日々

諸星さんは神奈川県秦野市出身。高校を卒業してすぐ料理の道へ進み、最初は銀座でパーティー料理、異動して二子玉川や軽井沢で本格的なフレンチ、横浜でイタリアンと広いジャンルを現場で学んできた叩き上げです。
仕事を始めた当初から、いつかは自分のお店を持ちたいと思っていた諸星さん。2021年頃、知人からのオファーで地元・秦野のレストランで料理長を務めることに。“この土地には他にないようなお店を作りたい”と大人が楽しめるイタリアンレストランへと業態を変更し手応えを感じていましたが、徐々に雇われシェフとしての限界も感じるようになったそう。本当にしたいことを実現するには自分自身でお店をやるしかない、と一念発起し独立開業を目指すことに。
 

出来るだけ自分の手で作ったものを提供したい、とパスタやフォカッチャ、デザートまで自家製でそのすべてをひとりで担っています


 

決定打は旧三福不動産?!運と努力が引き寄せた理想の物件との縁

実は開業準備を始める頃には諸星さんはすでに小田原に暮らしていましたが、その理由は、当時の勤務先だった秦野と妻の勤務先のどちらにも通勤しやすいという便宜的なもの。諸星さんにとってこのまちはあくまでも“暮らす場所”でした。
 
諸星さん:「どこでやるかよりも何をするかが僕は大事だと思ってて。だから当初は場所にはあまりこだわりはなかったんです。どんなお店があるかは理解していましたけど、この土地で働いたことがないのでどういう方が住んでいてどんな層の人がお店に来てくれるかまでは把握できていなかったですし」
 
いくつかある候補のひとつだった小田原が一気に最有力候補になったのには、旧三福不動産代表であり営業担当の渡邊の存在があったと言います。
 
諸星さん:「決定打は渡辺さんですよ。この物件を渡辺さんが紹介してくれて、ここでやろうと腹が決まりました。次の日には返事をしていたんじゃないかな」
 
リサーチがてらまちを歩いていた時、“こんな物件でやれたらいいな”と唯一目を留めていたのが今の店舗。コンクリート打ちっぱなしのクールな内外装や、ひとりで営業できるサイズ感、駅からほどよく離れた立地が理想的でしたが、その当時その店舗ではまったくの異業種が営業中でした。その後、旧三福不動産へ物件探しに来てくださったり事業計画やメニューを作り込んだりと準備を進めていると…2,3ヶ月後になんとその物件が空くことに!諸星さんがその物件に惹かれていたことを全く知らない渡辺がぴったりな物件があるよ、と紹介したのです。人生って本当に面白いですね。“チャンスの神様は前髪しかない”とはよく言ったものですが、どんな物件でお店をやりたいかを明確に描けていて、いつでもお店を始められる準備が整っていた諸星さんだからこそ、このチャンスを逃さず掴めたのではないでしょうか。
 

お店が着工する前の姿。右が諸星さん、左の2名は現場監督と職人


 

お客さんを飽きさせない、来るたびに発見と感動のある食体験

その後店舗の工事を経て、2025年冬に『VINERIA Olmo』はオープンしました。バラエティ豊かなメニューは入荷した食材に合わせて日替わりで、毎回来るたびに新しい発見と感動のある食体験ができます。
 
諸星さん:「あえて名物料理は作らないと決めています。これを食べに行こう、という楽しみがあるのもいいけど、僕は毎回その時期に一番おいしいものを食べられるお店にしたい。同じお客さんが何度も通ってくれるのがうれしくて支えになっているから、その方たちを飽きさせないことが大事だと思ってるんです。お客さんを裏切らないように、というのはプレッシャーでもあるけど、だからこそ毎日全力で料理に向き合っています」
 

諸星さんのお話からは、お料理やお客さんへの実直な姿勢が伝わります


この土地に惚れ込んで、というよりも暮らしていた地域にちょうど良い物件があった、という縁でお店を始めた諸星さんですが、開業についてこう振り返ります。
 
諸星さん:「小田原で開業してよかったと明確に思いますね。人が温かくて、気にかけてくださる方が多いんです。これまでいろんなお店で働いてきましたが、こんなにリピーターが多いのは初めてです。全力で料理に向き合う日々の積み重ねが大事なんだなと身に沁みて思います」
 
なんとオープンして約8ヶ月(インタビュー時)の時点でお客さんの半数以上はリピーターさんなのだそう。諸星さんが丁寧につくるお料理の魅力が地元の皆さんに伝わり始めていますね。
 
諸星さん:「この辺りは個人でやられているお店が多くてそれぞれ色があるじゃないですか。イタリアのフィレンツェに行ったときも同じようなことを思ったんですけど、すごく面白い環境だなと。近隣のお店の方が食べに来てくださって『ここでやってるんです、よろしくお願いします』って声をかけてくれたりして。僕は外から来た人間ですけど、歓迎してくださっているなと感じます」
 
かつて宿場町であった歴史が影響されているのでしょうか、城下町エリアは“新参者”を温かく迎え入れる土壌があるように思います。好奇心旺盛で、新しいお店はまず行ってみよう!というポジティブな姿勢も小田原市民らしさかも。
 

「当たり前のことを当たり前に」ベストな状態を維持することが一番の目標

今夜もOlmoの柔らかなライトが灯ります


これから先の野望はありますか、と聞いてみると嘘のない誠実な答えが返ってきました。
 
諸星さん:「正直なところ、お店を大きくしたいみたいなことは全くないんです。お店を始めた頃から、出し惜しみせず持てる力を振り絞って高い水準で走り続けてきているから、このまま今のベストな状態を継続したい。続けることってかなり難しいと思うんですよ。当たり前のことを当たり前にやるとか、地道にコツコツとか。そこをどれだけ折れずに続けることができるかっていうのが一番大事かなと思ってますね。」
 
当たり前のことを当たり前に積み重ねる。その誠実な姿勢がお客さんの温かい心と響き合い、『VINERIA Olmo』の心地よい空気感を作り出しています。外から来たシェフと、その魅力に触れて迎え入れた城下町。両者の温かな化学反応によって、小田原にまたひとつ、末長く愛されていくお店が生まれました。
 
▼VENERIA Olmo
[住所]小田原市栄町3-10-36(小田原駅徒歩6分)
[営業時間]
《Lunch》 土・日・祝 11:30〜14:30(13:30L.o)*ランチコースorアラカルトの予約制
《Dinner》 火〜日 17:00〜23:00(22:00L.o)
[定休日]月曜日・不定休
[Instagram]@vineria_olmo
※営業時間、定休日などは変更になる場合があります。最新の状況はSNSにてご確認ください。
 
『小田原ごきげん暮らし』では引き続きお客さまと物件、地域とのすてきな出会いと暮らしをご紹介していきます。みなさんのおうち探しにわくわくをプラスするお手伝いができれば嬉しいです。