旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

[戸建]課題を逆手に取って、安心・ゆったり・機能性を兼ね備えた終の住処へ

 
ご両親から引き継いだ実家が、ご夫婦ふたりの終の住処として長く暮らせる住まいへとステップアップしました。1階のみのワンフロアで生活が完結できる間取りへシフトしながら、同時に耐震性の低かった構造は補強して丈夫に。補強用に追加した耐力壁にも新たな機能性を持たせて活用し、課題を逆手に取って施主さまのライフスタイルに馴染む空間づくりが実現しました。

*耐力壁(たいりょくへき:地震や台風などによる「横からの力(水平力)」に抵抗し、建物の倒壊や変形を防ぐ壁)


工事データ
・建物種別:戸建(築38年)
・建物構造:木造2階建
・施工面積:約80㎡(1階のみ)
 

完成後

[LDK]キッチン横の収納スペースは耐力壁を活用して作りました


[キッチン]クロスとシステムキッチンは落ち着いたグレーで統一


[寝室]かつての和室をフローリング貼りへ。耐力壁を寝室とWICとの仕切りとして活用しました


[寝室・WIC]市松模様の仕切壁の裏側はたっぷり入るウォークインクローゼット


[洋室]二間続きの元和室のもう一方には、押し入れを活用したワークスペースを新設


[洋室]構造上必要だった柱と長押は残しながら、襖を取り払い空間に奥行きを生み出しました


[玄関]収納はオープン棚にして、容量は多いながら圧迫感を押さえました


[洗面室・浴室]水回りはすべて交換し新品へ。可動棚を新設し使い勝手をアップ

間取り

Afterの赤い壁は追加した耐力壁です 

工事前

 

柱の配置バランスに不安…新たな構造補強が不可欠

築38年の2階建の戸建。6DKと昔ながらの間取りで、部屋数は多いものの広々とした空間はない建物でした。一番の課題は、1階の柱や壁の位置に対して2階の配置バランスが悪く耐震性に不安があること。また水回りを中心に玄関や廊下の床下などあらゆる木部がシロアリに喰われてしまっていました。さらに古い建物ならではの「寒さ・暑さ」も気になるポイントです。一方で和室の障子や鴨居などには日本家屋ならではの趣があり、この家の顔とも言える魅力がありました。
 

安心できる構造補強と広い空間の両立を目指して

今回のリノベーションでは、引き継いだ実家を終の住処としてこの先20年住めるように改装したいというのが大きなテーマでした。ダイニングキッチンと居間をひとつにして広いLDKとしたいというご要望をいただきましたが、単に壁を抜いて空間を繋げると、残った壁や柱だけでは2階を支えきれなくなってしまうことが発覚。安心して暮らすための補強をしながら広い空間も両立させるプランを施主さまと相談していきました。ほかにも、洋服と靴の収納スペースをしっかり確保することや、近々犬を飼いたいため犬と暮らしやすい家にしたい、和室の障子や建具を活かして雰囲気のある和の空間をつくりたい、といったリクエストをいただきました。
 

課題を逆手に取った、耐力壁フル活用の機能性高い空間づくり

独立していた居間とダイニングキッチンを繋げ、ご希望だった広々としたLDKが実現しました。また以前和室だった二間は面影の残る和モダンな居室に。どうしても存在感が出てしまう耐力壁には新たな機能性も持たせ、安心と使い勝手の良さを兼ね備えています。手の届く範囲に暮らしが収まる、おふたりでのライフスタイルにちょうどいい住まいへと進化しました。
 
LDKをひとつの空間にするため室内の壁や柱は極力取り払いましたが、2階を支えるために必要な耐力壁は新たな収納スペースの一部として活用。この壁の位置に合わせてキッチンを設置したことでキッチンから背面のカップボードまでの間は一般的なキッチンよりも広くなりましたが、奥さまはその広さも含めキッチンを気に入ってくださっているそう。
 

キッチン本体とカップボードの間は1.5m弱とゆったり。写真右奥のグレーの壁が、耐力壁を活用した収納スペース


寝室となる8帖の元和室には、市松模様のシンボリックな間仕切り壁が誕生しました。施主様のご希望を叶えた収納力の高いウォークスルークローゼットの一部でありながら、ベッドのヘッドボードとしても機能しています。実はこちらも増設した耐力壁を活用したアイディア。一見中途半端とも思える位置にある壁でしたが、むしろこの部屋のアイコンとなりました。
 

大胆な市松模様は、ラフな合板の木目を縦横互い違いに並べたもの


フルリノベーションとなったLDK部分に対し、元和室の二間はかつての面影を残しながらもフローリングへ交換し和洋折衷でモダンな雰囲気へ。柱や長押、欄間など既存利用のパーツに合わせ、新設する建具も近しい色味に塗装しています。かつての引違い戸は、既存の鴨居にレールを配して片引きの吊り戸へ変更し、軽くスムーズに開閉できるようになりました。これに伴い敷居を取り払ったため全室の床がフラットにつながって、これからご年齢を重ねたときにも、ワンちゃんにとっても歩きやすいというメリットが生まれています。
また写真には写っていませんが、壁面や床下には断熱材を設置、窓ガラスをペアガラスへ交換することで断熱性能を高めて過ごしやすくなりました。
 

鴨居にレールを付けてスライドしやすい片引戸へ

快適、安心になったリノベーション空間で暮らしの楽しみを発見

リノベーション工事後最初の冬は、広くて暖かく快適になったリビングで過ごす時間が大半でした、と施主さま。旧和室に設けたワークスペースでは動画の編集に挑戦してみようと考えているそう。インテリアも少しずつ追加して理想の住まいに近づけていきたい、窓から見える庭作りもしてみたい、とリノベーション後の暮らしを存分に楽しんでいらっしゃいます。
 
リノベーションを経てこれからの生活の楽しみも見出された施主さま。快適で使いやすくなったお住まいが暮らしのあり方そのものをガラリと変えてくれる、これこそリノベーションの醍醐味です。築年数を重ねた建物も、リノベーションによって安心して心地よく暮らすことができます。終の住処づくりのご相談もぜひお待ちしております。
 
▼古民家平屋を和のテイストを活かしながら現代のライフスタイルに合わせてアップデートした事例です

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