[マンション]光と風めぐる、やわらかな余白のある1LDK

築20年のファミリー向け4LDKを大胆に再構成し、大人のライフスタイルにフィットする1LDKが完成しました。光と風がめぐる居心地のよさと、終の住処として長く暮らすためのスムーズな動線を叶えたら、そこに生まれたのはやわらかな余白でした。
工事データ
・建物種別:マンション(築約20年)
・建物構造:鉄筋コンクリート造
・施工面積:約80㎡
完成後

キッチンと和室を解体して、余白のあるおおらかな表情になったLDK

広いリビングエリアには上がり床と造作のデイベッドを。ゲストが多いときには段差がベンチ代わりにも

ⅱ型キッチンの真横に造作のダイニングテーブルを配して、回遊性高く動線をコンパクトに

キッチンをオープンにしたことで自然光がお部屋中に届きます

明るい色味がお好きなお施主さまのイメージに合わせ、各所に柔らかいカラーを取り入れました

北側の洋室は、廊下側の壁上部に明り取りのフィックスガラスをはめ込んでいます

WICとSICはドアのないオープン収納。アールのついた開口がやさしい表情です
間取り

工事前

多すぎる部屋数とレイアウトの無駄を解消したい
マンションの上層階にある陽当りのいい角部屋。お施主さまのご親族がお住まいだったお部屋でまだ充分きれいな状態でしたが、より快適に暮らせるようにリノベーションすることに。一番のネックは、お施主さまの現在のライフスタイルには部屋が多すぎること。暗くて長い廊下や、壁とハイカウンターに囲まれた対面式キッチンなど、現代では無駄に感じる配置も気になりました。
理想のイメージは「風通しがよくて居心地のいい家」
まずお施主さまからご希望いただいたのは「広いリビング」。部屋数は少なくていい分、ゆったりと居心地のいいLDKをお求めでした。また人を招く機会があるため、料理をしながらゲストとコミュニケーションが取れるキッチン空間やゲストが泊まれるスペースもご希望されていました。また終の住処として長く住まわれるご予定のため、機能面では「歳を重ねていくにあたりできるだけ動きが小さく済むように」ということを重要視されていました。
4LDKを大胆に1LDKへ。明るく動線スムーズなゆとりの空間が誕生
ファミリー向け4LDKから変身を遂げ完成したのは、空間を贅沢に使ったゆとりある1LDKです。21帖のLDK、9帖の寝室に加え、3.3帖のシューズインクローゼット(SIC)と4帖のウォークインクローゼット(WIC)を新たにつくりました。
空間が細切れだった南側エリアは、キッチンと和室を解体し長かった廊下も取り込みながら21帖のLDKへ。ひと続きの空間になったことで陽が部屋中にしっかり届き、風通しもグンとアップしています。単に広いだけだと単調な印象になりがちですが、上がり床でゆるやかにゾーニングしてLDK内に役割の違ういくつかの居場所をつくりました。住人だけの時もゲストを多く招いた時も快適にすごせるようになっています。

上がり床には、ざらりとしたテクスチャが足裏に心地良いサイザル麻を採用しました
動きを小さく、のリクエストにも工夫を凝らしました。リビングエリアとの断絶感のあったキッチンは、変則的なⅱ型のオープンキッチンへ。コンパクトかつ回遊性の高い配置で、調理から食事、片付けまでをスムーズに行えるとお施主さまからも好評です。またドアの代わりに引き込み戸を多くしたことで開けっ放しにしておけるように。SICとWICもドアや戸を一切付けずオープンにして、アクションを最小限にしています。

戸が美しく収まる設計です
楽しみながら作る姿勢に惹かれ旧三福不動産へ依頼
お施主さまから有り難いお言葉をいただきました。
「地元企業に頼みたいと探していたところ、旧三福不動産のHPに目が止まりました。友人知人に相談したり大手施工会社にも問い合わせをして検討しましたが、いい意味で堅苦しくない、楽しみながら作って頂けるという印象だった旧三福不動産に依頼しました。遠方に居住しながらの打ち合わせ、設計施工のため引き受けて頂けるのか不安がありましたが、気持ちよくお引き受け下さいました。うまく伝えられない【こうなりたい】をよく考えて組み込んで下さり、また沢山のアドバイスを頂き、素敵なお部屋になったことに感謝です」
弊社からのご提案も積極的に取り入れてくださり、お施主さまご自身が家づくりを楽しんでくださっていたことが印象的でした。
お施主さまの理想を丁寧にかたちにしていく過程は、わたしたちにとっても楽しい時間でした。間取りの工夫や動線の最適化など、旧三福不動産が得意とする“暮らしやすさの設計”を存分に活かした住まい。これからのお施主さまの人生にそっと寄り添っていってくれるはずです。
▼旧三福不動産がプロデュースしたマンションのリノベーションです













