旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

[中編・2日目]走れ、お神輿!小田原のまちが高鳴る3日間|松原神社例大祭レポート

 
*このコラムは以前公開した「お祭り男子に聞く!お神輿の舞台裏と担ぎ手たちの想い」の続編です。
 
北條五代祭りのパレードや厳かな御霊入れなどの様子をお伝えした前編に続き、今回はますます盛り上がる例大祭2日目の様子をお届けします。
 

お神輿が海へ突っ込む?!エネルギッシュな儀式「御濱降り(おはまおり)」

この日の見どころのひとつは、午前中に御幸が浜で行われる「御濱降り(おはまおり)」。お神輿を担いだまま海へ入り、大漁や家内安全を祈願する神事です。御濱降りは市内でも何箇所かで見られますが、こちらは千度小路龍宮神社と6つの自治体からなる「幸睦會」による御濱降り。
風が強く波も高いなか、大勢のギャラリーからの熱い視線を受けながら7基のお神輿が続々と浜へ降りてきます。青空を背に波打ち際を進むお神輿のこの清々しさと力強さ…痺れます!!大漁旗の鮮やかな色合いも浜辺に映えてますね。
 

大漁旗を先頭に、ザクザクと足音を響かせながら波打ち際を進んでいきます


250mほど進むと、7基が海を正面に整列。響く木遣り唄に続き「オイサー!」と掛け声と共に1基ずつ全力で海へ突っ込んでいきます。見どころの多い例大祭ですが、この御濱降りはぜひとも一度は見てほしいエネルギッシュなシーンです。
 

波に負けず全力で進んでいくお神輿


少数ではありますが女性の担ぎ手の方も!


 

町中がお神輿だらけ!商売繁盛、家内安全を祈願して突っ込むお神輿

旧三福不動産も毎年お神輿に突っ込んでもらっています


まちなかも掛け声やお囃子、太鼓の音が常に響いて完全にお祭りモード!あちこちでお神輿がお店や民家に突っ込む様子が見られます。これは商売繁盛や家内安全を祈願して行われるもので、お店や自宅に突っ込んでもらった人はお礼に御祝儀を渡します。自分たちのためだけに木遣りを唄ってお神輿に突っ込んでもらえるというのは、嬉しくもどこか背筋が伸びる時間です。“私のお店、家にも突っ込んでほしい!”という方はまずはぜひ地元の町会に問い合わせてみては。
 

駅前はギャラリーも多く盛り上がります!


駅周辺の商業施設やチェーン店などにも突っ込みます


 

各町会が担ぎ繋ぐ、一際大きな隊列の本社神輿

そして出会えたらラッキーなのが、立派な太鼓を先頭にした松原神社の本社(ほんじゃ)のお神輿。この本社神輿は「町内渡し」と言って各町会が順々に担ぎ手となり氏子町内全域をこの日から2日間かけて渡御します。お神輿そのものが大きいほか、氏子総代(氏子の代表者として神社の運営をサポートする役割)の方々がいたり、複数の町会が合同で担ぐため担ぎ手や高張(たかはり)の数も多かったりと一際大きな隊列です。前回のコラムでは、お話を聞いた御三方が皆さん“本社神輿の太鼓の音は響き方が違う!遠くからでも聞こえると背筋がピンとする”と口を揃えていたことが印象的でした。神霊の通過を告げ、場を清めるとされているこの太鼓の音。ぜひ次のお祭りで実際に聞いてみてください!
 

裃を身に着けた氏子総代の皆さんのあとに、太鼓や榊などの御道具が続きます


高く掲げているのは「高張提灯」と呼ばれる、長い竿に付けた大きな提灯


各町会の神酒所で宮司さんによるご祈祷を受け、大漁や商売繁盛、家内安全などを祈ります


2日目のレポートはここまで!ちなみに一度御霊入れをした本社神輿は、この日だけは松原神社に帰りません。1年ごとに場所の変わる「御旅所」(御仮屋とも言う。渡御の途中にお神輿が一時的にとどまる場所)で一晩お休みいただいたら、また3日目から渡御が再スタートします。
 
▼続きはこちら。最終日の様子をお届け!〈後編〉です。

[後編・3日目]走れ、お神輿!小田原のまちが高鳴る3日間|松原神社例大祭レポート