この部屋には、余白がある。なんでこうなったんだろう、と思う不思議な余白。
廊下でもない、居室でもない、玄関ホールと呼ぶにはちょっと広いこのスペース。
　

小さなカクカクがいくつもあって、お部屋そのものもL字でちょっといびつな形。
でもこのいびつさが余白を生んでる。余白って無駄ってことじゃない、ゆとりってこと。
このカクカクに、小さなテーブルを置いてお花を飾りたい。本棚でも食器棚でもゆるっと受け入れてくれそうなファジーさが好き。
好きなものに囲まれて、それを自分のためにちゃんと整えたい人にはきっとこの余白を気にいってもらえると思う。
　

この余白なスペースはキッチン、浴室、トイレにつながってる。
食器や調理家電が多い人なら、余白エリアまでキッチンを勝手に拡張させるのもいいかもしれない。
　






大きな窓のリビングからは、緑が見える。駅徒歩4分でこのグリーンな感じはちょっと意外だったかも。この景色が見えるなら、朝起きて部屋に風を通しながら深呼吸する、なんてルーティンが生まれそう。
　




もったいぶっていたけれど、実は一番伝えたかったのはおひさまを感じる南側の洋室のこと。南向きの広い開口。そこから光と風が入って、自然と心がほぐれていく。もしかしたら、この部屋にいたら落ち込むことってできないかもしれないな。
押入れとクローゼットのハイブリッド的な大きな収納もいい。自宅でお仕事や勉強する人なら、この中板部分をデスクにアレンジしてもいいかもね。
　

そうそう、おまけのように最後に言うことじゃないけど、小田原駅西口徒歩4分です。西口らしく、駅近なのにちょっと落ち着いた雰囲気がまたこのお部屋に似合ってる。そして外観もちゃーんとかわいい。
　

余白がある。おひさまを感じる。
ただ快適なだけじゃなく住まいに自分らしいヒトクセがほしい人に、このお部屋を楽しみながら手懐けてほしいな。

［文・寺田］

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ゆとりある、ちょいヴィンテージなマンションが好きです