[店舗]思う存分音楽を楽しめるカフェ。『good music and life. cafe ももすけ』
2017年12月にオープンした『good music and life. cafe ももすけ』は、小田原駅から歩いて行ける銀座通り商店街のなかにあります。リノベーションというよりもスケルトンからつくり込んだお店ですが、この建物ならではの表情が引き出されて、”イイ顔”のお店になりました。
リノベーション後
リノベーション前
間取図(施工後)
>>もともとこんな物件でした
商店街のなかにありながら長く使われている様子がなく、以前からわたしたちが気になっている建物でした。商店会長さんと協力して銀座通りのシャッターをひとつずつ開けていく取り組みのなかで、大家さまとコンタクトを取り、募集へ。当初は募集に合わせて天井を新しく張り替える予定でしたが、古い天井をはがしてみると、出てきた梁は貫禄と味があって格好よく、むしろこのままで行きましょう!と見せ梁の天井として募集しました。これが功を奏して、この梁を気に入って入居を決めてくださったのが施主さまです。お店を始めようと思う前から銀座通りがお好きだったという施主さまとは、出会うべくして出会った、と言いたくなるタイミングのよさでした。
>>こんなオーダーをいただいていました
おひとりで営業されるため、物件探しの時点ではもっとこじんまりしたお店をイメージしていたという施主さま。この物件は想定より面積が広かったため、カウンター席を多くとるなど、動線をコンパクトに整理することが欠かせませんでした。また店名からもわかるように、音楽を楽しむカフェ、というコンセプトから、ライブなどのイベントを行えるつくりであることや、DJブースやCDを置けるスペース、物販スペースがほしい、というご希望をいただきました。
>>こんなお店になりました
ヴィンテージな梁が活かされて生まれたのは、古さと新しさのバランスが取れたクリーンな空間。
調理しながらお店全体が見渡せるよう、またお客さまの出入りが把握しやすいよう、厨房をお店の真ん中に配置しています。また、施主さまの気さくでくつろいだ雰囲気が伝わるよう、なるべく厨房と客席の隔たりをなくして、一体感のある印象に。客席スペースはカウンター席を広く設けつつ、テーブル席と一段上がった半個室を用意しています。おひとりでの営業に必要な見通しの良さや動線のシンプルさを突き詰めていったら、結果的に開放感とゆとりのある店内になりました。
>>お店のこれから
当初のご希望でうかがっていた通り、音楽、アート、料理などのイベントを行っていかれる予定です。また、神楽坂にあるブラジル・アルゼンチン音楽ファンの御用達だという「大洋レコード」のセレクトCDを委託販売する予定だそう。建物の味わいが深まっていくのと一緒にお店の個性も深まっていく、楽しい予感がしています。
■good music and life. cafe ももすけ
住所)小田原市栄町1-17-31
営業時間)11:30〜18:30
定休日)月・火曜日
Facebook) www.facebook.com/gmalcmomosuke
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