旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

[店舗]ビンテージビルの面影を残した、明るく居心地のよいカフェ『十二庵キッチン』

旧三福不動産事務所やコワーキングスペースが入る複合ビル「旧三福ビルヂング」の1階に『十二庵キッチン』がオープンしました。カフェだけでなく、充実した物販スペースも構えるなど、建物の奥行きを活かした空間レイアウトが特徴です。古い建物の味わいを残しながらも、明るくゆとりのある空間を目指した店舗工事事例です。

完成後






工事前

間取り(完成後)


>>もともとこんな物件でした
ディスプレイやイベント装飾などを行う会社のビルで、築年数55年が経過していました。空きビル期間が長かったため、初めて見た時は廃墟のような雰囲気でした。間口が狭く、店内に窓がないため暗さが気になりましたが、高い天井や奥行きの深さを利用すれば、逆にくつろぎの空間が作り出せるのではと感じました。

>>こんなオーダーをいただいていました
「居心地の良いカフェと、近所の方が日常的に通える小さなスーパーのような物販スペースを作りたい」、「明るく、気軽に入りやすいお店にしたい」とのご希望がありました。またカフェ厨房とは別に、惣菜製造・菓子製造の厨房も作り、既成の枠にとらわれない活用を目指したいとのお話でした。

>>こんなお店になりました
ビンテージビルの面影と木の温もりがマッチした、明るくナチュラルな空間になりました。店舗正面は最大限に光を取り込めるよう窓の配置を配慮し、木材もやさしく明るい色味の檜を採用。高い天井や壁など所々にビンテージビルの味わいも残ります。

建物の奥行きを活かすため、店内レイアウトにも工夫を凝らしています。まず一番手前には小田原周辺からセレクトした商品が様々に並ぶ物販スペース。外からも見える木製の可動棚には野菜や味噌などが見やすく陳列されています。冷蔵オープンショーケースに並ぶのは、十二庵の人気商品である豆腐やおからドーナツなど。

カフェ厨房はあえて奥にはせず、客席と同列に縦長に配置することで、店舗の外から見ても賑わいが伝わるように設計しています。奥の客席への行き来や居心地の良さを実現するために座席数を抑え、ゆとりのある空間作りを目指しました。カフェ厨房のカウンターには地元小田原産の杉を採用し、美しい木目や豊かな節の表情が楽しむことができます。杉の集成材で作成したカフェテーブルはシンプルな店内内装のアクセントになりました。

奥には客席の他、お手洗い、スタッフルーム、そして2つの厨房を配置。火力の強いプロ仕様コンロが使用できる惣菜厨房と、コンベクションオーブンが使用できる菓子厨房があります。厨房にもガラス窓をつけることで室内の奥行きをより感じられるようになりました。

ファサード部分は、シャッターボックスがビンテージビルに馴染む差し色に。こちらの色味はビルの外壁工事の際に塗られた錆止めの色を施主さまが気に入られ、同じ色を塗装しました。入口横の可愛らしい木製ベンチには、道路から少し奥まっている入口でも気軽に入れるよう、外と中の繋がりを持たせる意図があります。窓から差し込む優しい光が似合う、明るく居心地の良いお店に仕上がりました。

>>こんなふうに営業されています
店舗スタッフからは「厨房カウンターが使いやすい!」と好評とのこと。一見するとスリムに見える厨房ですが、実際に使ってみると狭さを感じることはなく、スタッフ2人でも問題なくすれ違うことが出来るそうです。客席がよく見渡せることで、お客さまとのアイコンタクトのコミュニケーションもスムーズなんだとか。カウンターに焼きたてのキッシュを置いていたら、それを見て「美味しそう!」と注文が増えたとの嬉しいお声も。他にも食器や料理の一時置きスペースとしても活用できるなど、縦長カウンターの有用性を楽しみながら営業されているとのことでした。

▼十二庵キッチン
住所)小田原市栄町1-16-19 旧三福ビルヂング1F
営業時間)11:00-18:00(food -17:00)
定休日)水曜日
instagram)@12ankitchen

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