[戸建]寒さの厳しい作業場が、子ども達の笑い声溢れる暖かいダイニングに。
施主さまご家族が大切に暮らし繋いできた築約100年の民家。間取りと設備、断熱性を現代的にアップデートし、小さなお子さまと安心して暮らせる住まいになりました。趣ある古い柱梁や建具は活かしつつ対面型キッチンや小上がりスペースを新設するなど、古民家を暮らしやすくする工夫の詰まったリノベーション事例です。
リノベーション後
リノベーション前
間取り(1階のみ)
>>もともとこんな物件でした
その昔は足袋屋さんとして営業され、施主さまのご家族が大切に暮らし繋いできた築約100年の古民家でした。もともとキッチン兼作業場として使用していたお部屋は美しい黒色に経年変化した柱や梁が剥き出しで、古い碍子(ガイシ)に巻かれた配線が張り巡らされた、この建物の時間の経過を感じさせる空間でした。ただ、高い建物に囲まれた立地のため日の光が入らずいつも薄暗い印象がありました。
また、築年数がかなり経過した物件のため断熱材はもちろん入っておらず、ガラス窓も無く外気との隔たりは障子戸だけの和室もありました。
>>こんなオーダーをいただいていました
まずは現代的な生活が送れるように、断熱性を高めた暑さと寒さに強いおうちをご希望されていました。
未就学児のお子さまがいるため、お子さまから目を離さず家事ができるようなおうちにしたいとのご要望もいただいていました。
>>こんなおうちになりました
古民家の趣を最大限残しつつも、お子さま達と心地よく快適に過ごせる空間になりました。
築年数の経過により一部沈下していた縁側部分はジャッキアップをして床を平らに補修。ペアガラスの窓へ交換したり床・壁に断熱材を充填したりと、まずは心地よく安心して住めるような工事を施しました。
建築当初から使われてきた格子の欄間が美しい縁側や茶室、廊下などはできる限りそのまま活かし、傷みの激しい床だけ断熱材を充填した上でブラックウォールナットのフローリング貼りとしました。ブラックウォールナットの落ち着いた深みのある色合いと重厚感のある木目は、経年変化した既存の柱や建具ととても相性が良く、空間によく馴染みます。
もともと作業場として使用していたお部屋と中央の和室との境の壁は撤去してひとつの空間に。碍子(ガイシ)のついたままの天井や梁を塞がずあえてそのまま残すことで、この建物の歴史を感じながらも広々と開放感のあるLDKになりました。
また、敷地の四方に建物が隣接しておりなかなか日が光が入らない物件だったため、LDKにトップライト(天窓)を2箇所新設することで、柔らかい間接光の差し込む空間に。そのトップライトの真下には約3畳分のカーペット敷きの小上がりを設置しました。これからはお子さまがお気に入りの小上がりで遊ぶ様子を眺めながら、そばの対面型システムキッチンでお料理を楽しめるようになりました。
旧和室はリビングとして活用するにあたりフローリング貼りとしましたが、もともとあった掘りごたつは使いやすいよう加工を施して残すことに。夏場など使わないときには、こたつテーブル本体を掘りごたつの中にすっぽり収納できます。
建築当初の大工さんのこだわりが垣間見える意匠性の非常に高い浴室は、壁や天井はそのままに浴槽だけ大きいサイズに変更。当初のお客さまのご希望に添い、お二人のお子さまと一緒にゆったり広々とお風呂に入れるようになりました。
>>こんなふうに暮らしています
キッチンのそばの小上がりの上で遊んでいる子ども達をトップライトの明かりが見守っているようで、おうちがとても落ち着く大好きな空間になったという施主さま。ダイニングキッチンと和室の間の壁を撤去し空間を繋げたことで、LDKのように使えているのも気に入られているそうです。
>>施主さまより、こんなお声をいただきました
「ただ壊して直すのではなく、この家に何が必要かを見極めて、もう一度生かしてくれていたように感じました。」
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