旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

研修で栃木に行ってきました。(前編)

わたしたちは、コロナ前は1シーズンに1回くらいのペースでいろいろなところへ研修に行っていました。スタッフも増えたことだし、久しぶりに1泊2日の研修旅行を復活!させました。会社や小田原を飛び出して、面白い事例から自分たちに活かせるヒントを見つけよう!同じものを見て、感じて、共有しよう!というのが目的です。
普段、営業と工事担当は別々に仕事をすることが多いので、この研修でお互いの意識を合わせることもできるといいなと思います。
今回のレポートは今年入社した新人2人、不動産営業の川瀬とリノベーション施工管理の北村が担当します。

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今回の視察で向かったのは栃木県鹿沼市、宇都宮市、那須町、日光市。観光地や避暑地としてもよく名前を聞きますが、私たちの「小田原を楽しくしたい」というアンテナにビビビっとくる人やお店があるとの情報をキャッチしたため、早速行ってきました!

 

まずは『日光珈琲 Cafe’饗茶庵本店』へ。
日光珈琲本店はネコヤドロジと名づけられた路地裏にあります。通りには民家を改修したおやつ屋さんや珈琲焙煎所、トレーニングジム、フレンチレストランなどが立ち並んでいます。
路地で暮らす猫ちゃんがお出迎えしてくれました。
路地は少し奥まったところにあり、路地の先には林も広がっていて秘密基地のようなドキドキ感もありつつ落ち着く雰囲気。

路地の手前にある雑貨やパンが売られているネコヤ堂菓子店(左下)路地の様子(右上・右下)

路地を進んでいくと、日光珈琲本店が見えてきます。
ここではランチを頂きつつ、日光珈琲のカフェ運営のみならず地域に関わるあらゆるサービスを提供している「有限会社風間総合サービス」の代表である風間教司さんにお話を伺いました。

風間さんは24歳の時、自らの手で自宅の隣の空き家を改装しカフェをはじめ、今や日光珈琲は栃木県内7店舗にまで拡大し、開業支援なども手がけていらっしゃいます。

まだSNSもない時代に、決して良い立地とは言えない場所でお店を始めて、ここまで事業を拡大されたということで、とても興味深いお話を聞かせていただきました。

日光珈琲 Cafe’饗茶庵本店の外観(左上)日光珈琲入り口の様子(右上)オムカレーいただきました(左下)日光珈琲の中の様子(右下)

セルフビルドでお店を複数オープンさせている風間さん。

時間をかけて店をつくるより、早く収益を得るために開店を急ごうと思わなかったのか伺ったところ
“これから店で働くスタッフも巻き込んで一緒にDIYで店をつくっていくと、スタッフ一人ひとりの店に対する想いが強くなり、長く働き続けてくれる。また工事期間が長くなり、いつまでも出来上がらないと通行人に認知され、「いつできるの?」など、声をかけてもらうことによって会話にきっかけになり地域の人間構築に繋がっていく”
と仰っていました。

お話から風間さんは“人と人とのつながり”をとても大切にされているように感じました。
メンバーや地域の方々と時間や過程を共有することで、お金では得られないものが構築されていき、現実的には一見厳しいような事業計画でも人々の集まる素敵なお店になっていく。
そんな可能性を秘めた未来の風間さんのような人が旧三福にも開業の相談でいらしたら…と思うとなんだかまだ見ぬ新しい風を感じてワクワクします。

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少し話が脱線しますが、2日目には東照宮の近くにある御用邸通店にも伺いました。

外観も素敵です◎

こちらは民家を改装した本店とは違い商家造りなので、また全然違った魅力があり、天井が広く、梁がかっこいい空間!!
今回は2店舗しか伺えませんでしたが、ぜひまたの機会にほかの店舗は、どんな造りになっているのか訪ねてみたいです。

落ち着く古民家感、むき出しの梁、カウンターのタイル、木枠のガラス窓・・・すべてがかわいい!(左)こんな素敵な空間でいただくかき氷がまた美味しい(右)

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話を戻し、お店でお話を伺ったあとは、鹿沼の町を風間さんに案内していただきました。
街を歩いているとあらゆるところから風間さんに声をかけてでてくる方が!いかに風間さんが鹿沼のまちに根付いているかを実感し、人を引き寄せる何かがあるように感じました。

風間さんのお話を通して、良い空間をつくっていくには、そこにいい建物があるだけではダメで、そこにどんな人がいて、どんな関係を築いているかが大切なように感じました。
これから私達も店づくりにあたって、間取りや材料などハード面で良いものをご提案するのはもちろん、そこにはどんな方が訪れて、働く人はどんな風に働いていくかといったソフトな面までも大切にして、これからも小田原にごきげんを増やしていきたいです!

さらに、今年の秋頃オープンするというシェアスペースも見せていただきました。レトロで素敵な空間もたくさんあり、旧三福メンバーが好きそうな雰囲気が漂っていました。

これからもどんどん進化してきそうな鹿沼のまち。また足を運びたいと思います。

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ところでみなさん、大谷石(おおやいし)ってご存知ですか?大谷石は、軽くて柔らかいため加工しやすく、耐火性防湿性に優れて建材としてもよく使われる石なんです。せっかくだから実物を見てみようということで宇都宮市大谷町にある元採石場の平和公園も訪れました。

大谷の公園入り口にあったオシャレなパン屋さん(左上)この石切り場から大谷石を切り出していたんだって(右上)平和を願い作られた観音様が大谷のまちを見守ります(右下)公園内のお手洗いは大谷石で作られていました!豪華〜(左下)

大谷のまちを車で走っていると、いたるところに大谷石を使った建物が見られ、地元ではポピュラーな建材のようです。
(なんと、宇都宮駅にある餃子像も大谷石で出来ているそう!)

公園の中心には大谷石でできた大きな観音さまが立っています。
観音さまのうしろは展望台となっていて、緑豊かな大谷の景色を見渡すことができます。
非日常的な空間で気持ちもリフレッシュ〜〜。

まだまだご紹介したいことがたくさんありますので、後編もお楽しみに◎