今回ご紹介するのは、小田原から少し離れて茅ヶ崎にある店舗物件です。
お店があるのは茅ヶ崎のなかでも駅をはさんで北側の矢畑というエリア。
オシャレなショップやカフェなどがある“THE 湘南！”ってイメージの駅の南側に対して、こちら北側はもっと地元感のあふれる“ぼくらの茅ヶ崎”って感じです。
近年は開発が進みロードサイドに大型の店舗やチェーン店が増えて、生活の利便性が上がってきています。でも南側に比べると家賃は今のところ抑えめ。ちょっと地味めだけど暮らしやすい、そんなエリアです。
　
さて、物件もまた地元感あるチャーミングなお店なのです。
以前は昭和の雰囲気ただよう町中華「大陸」というお店が50年以上営業していました。すごい！
（われわれ旧三福もかつて町中華だった場所（店名は「三福」）をリノベしてはじまったので親近感が湧いちゃうなぁ…）
真っ赤なのれん、壁にズラリと並ぶメニューの札、ビールのポスター…ここだけ時が止まったような「大陸」さんの在りし日の姿、シビれるからぜひぜひ見てほしいです。食べログのページ貼っておきます！
　

現状ではすっかり空っぽになっていますが、それでも伝わるレトロ感。くぅ〜、この力の抜けた感じ、どうしたって憎めない。
もうここまで来たら昭和の貴重な遺産とすら思えてくるな…。
店舗まるごと新しくしてももちろんいいんだけど、この感じ、ただ取り壊してしまうのはどうしてももったいなく感じてしまいます。
むしろどこまでこの面影を残せるか！って視点で設計プランを考えるのも面白いかもしれません。
このチャーミングな空間を、大陸さんのような地元の皆さんに愛される“ぼくらのお店”にしてほしいなぁ。
　

ところで、ここを貸してくださる大家さんがとても地元愛あふれる人なんです、ってことも伝えておきたいです！
ブランド化した茅ヶ崎だけではなくて、地に足つけて“ぼくらの茅ヶ崎”を育んでいきたい、って本気で考えている人。
地主として自分の土地の価値を上げていきたい、というのはビジネス的には当然だろうけれど、自分の大好きな茅ヶ崎をもっと楽しいまちにしたい、ずっと続いていくいいまちにしたい、という純粋な思いを持って活動されています。
実際この大家さんが仕掛け人となって、周辺エリアにはすてきなお店が増えてきています。この物件と同じ並びには、人気店のタイ料理店「NOMADIC CAFE」とラーメン店「DAIKUMA」。畑を借りることができてイベントも多く開催されるコミュニティ農園「RIVENDEL」や麹の専門店「米の花」なども。
だから、今回この店舗でチャレンジしてみたいという情熱のある方のこともぜひ応援したい！って思ってくださっています。
　
5年後、10年後の茅ヶ崎を考えたとき、きっとこのあたりは何か新しい意味を持つエリアになっていると思います。
というか、自分が行けばもっと面白くなる！面白くする！って気概のある方は、ぜひ大家さんと一緒にいろいろ仕掛けていってほしいです。
業種は問いません。茅ヶ崎の新エリア開拓者、求む。