小田原の山側に、小さな別荘を借りたんだ。
2Kの古民家だから、実際のところは“別荘”だなんてそんな大げさな建物ではないんだけど…都会の喧騒と平日の慌ただしさを忘れさせてくれるこの空間は、わたしにとっては大事な大事な別荘。
金曜の夜、定時できっちり仕事を終えて小田原に向かうドライブの車中で、わたしはどんどんわたしに戻っていく気がする。

外観。写真右手の雨戸が引いてある建物は隣家です。

ここを借りることにした一番の決め手は、小さいけどすぐそばに大家さんが持っている畑を借りられること。
ベランダ菜園じゃどうにも物足りなくて、いつかはちゃんと畑で野菜を育ててみたいと思ってた。
念願叶って、この夏はトマトときゅうりを収穫。
家族や同僚におすそ分けしてもどんどん実がなって、こんなに食べられないよ〜！なんて言いながらも山盛りの野菜たちを前にニヤニヤしちゃう。

敷地内に大家さんが所有する畑。どの区画を利用できるかは現在調整中です。

建物はなんというか、ザ・昭和の平屋！という感じ。
飾り気がなくて、機能性もはなから期待してなかった。でもこの渋くて懐かしい感じにどうしようもなく惹かれてしまったんだ。
風が吹けばカタカタと窓が鳴って、そういえば「となりのトトロ」にこんなシーンがあったなぁ…なんて思い出してまたニヤニヤしちゃったりして。
夏は暑くて、冬もとんでもなく寒い。でもそれすら工夫しながら楽しめる自分に出会えたことはここでの収穫のひとつかな。
そうそう、陽当りがよくて風がよく通るところはすごく気に入ってる。畑仕事のあと、畳でお昼寝するのが至福のとき。

6帖の和室

6帖の和室を逆方向から。

4畳半の和室

キッチン

お風呂場。レトロなタイルがかわいらしい。

トイレは新設した洋式です。

窓の鍵はレトロなスタイル。雨戸もついています。（同タイプの別の物件の写真です）

このあたりは、同じような建物が集まった平屋の団地みたいな感じ。
ご近所さんも畑をやっている方が多くて、畑のことをいろいろ教えてもらったり収穫物を交換したり、頼もしい先輩がすぐそばにいてよかったな。
お隣さんのテレビの音が聞こえてきちゃうようなこの距離感が、小田原にいる時間には意外に心地いい。

（左の列の手前から3番目が今回の物件）

畑仕事も楽しいけど、車で30分もかからず行ける箱根の温泉もここでのお楽しみ。
この間の連休は、初日はこの別荘で、二日目は箱根の温泉宿でお泊りしちゃった。
小田原市内も箱根も、気になるスポットがいろいろあるから少しずつ巡っていこう。
この別荘、家族も友人たちもみんな気に入ってくれて、最近では毎週末誰かが一緒に泊まりに来てくれる。
ここに来ると、みんながのびのび楽しそう。
野菜たちがすくすく育っているのを見ると、なんだかわたしのこころも健やかになっていく感じ。次は何を植えようかな。
楽しみの尽きない、小さくて素朴なわたしの隠れ家。

＊　＊　＊　＊　＊
・一般の住居としての使用ももちろん可能です。
・駐車場と畑使用料は無料です。
・畑のどの区画を利用いただけるかは現在調整中です。
・洗濯機置場は屋外（勝手口出て右手）です。

▼海の見えるまちなかの1Kもセカンドハウスにおすすめ。

小田原らしい豊かな時間をご近所で