[売買]建物が古く取り壊しても活用が難しい物件を、リノベして活かしてくださる方へご売却
現状のまま売れたらうれしいけど、この建物と立地では難しいのでは…?と諦めかけている物件でも、実は他の方や旧三福不動産にとってはとても魅力的に見える、ということは少なくありません。
建物が古く、なおかつ取り壊しても活用が難しい物件を、建物を再生して活かしてくださる方に売却できた事例をご紹介します。
こんな物件でした
[種別]売買
[場所]小田原市内
[敷地面積]約45㎡
[建物]築年不詳の長屋状の木造建築
[ご相談時の状況]実家を相続したが管理が負担になったため売却したい
ご相談があったのは、売主さまが相続した時点ですでに長く空家になっていた店舗兼住居。
思い出のつまった建物のためご家族の拠りどころとして残していましたが、定期的な換気や掃除などの管理の手間が負担となってきたため売却したいというご希望でした。やはり自分が暮らしていない場所を手入れしてキープするのはとても大変なことです。
手放すにしても売主さまご家族にとっては愛着のある大事な場所。建物が壊されて昔の名残がまったく失われてしまうのはどうにもさみしく、できれば取り壊さずに建物を使ってくれる方がいれば、という思いがありました。
そもそもこの建物は、たとえ取り壊したとしても効率的に活用するのが難しい状態にありました。
隣家と壁同士がくっついている長屋状の構造のため、取り壊しには隣家の許可を取ったうえでさらに隣家の壁の補修も行う必要があります。無事に取り壊せたとしても、間口が狭く駐車場として使うには1台しか停められない形状の土地。建ぺい率80%のため、再建築するにも現在より小さい10坪程度の家しか建てられません。
一方で建物そのものを調べてみると、特に雨漏りもなく修繕すればまだまだ使える状態でした。建物自体に大きな損傷がなければ、単に古いことは致命的な問題ではないと弊社は考えています。
これらのことを総合的に見ると、取り壊すよりも建物を再生して活用するほうがいいと判断できました。
風呂やトイレ、キッチンなどの水回りがかなり古いことと、給排水とガス管が隣地を通っていたため前面道路からの引き直しが必要であることを売主さまはご心配されていましたが、古い建物はどこもそれなりに難がありそのまま使えないことは当たり前です。
必要な工事は基本的には購入後に売主さまがご負担されますが、古い建物にはこのような工事はつきもの。購入希望の時点でご理解いただけるようお伝えします。
弊社では、これまでも大正時代築造など古い建物をリノベーションによって多く再生してきました。▶古民家リノベ事例
なかには、建物には価値がないとされ「古家付き土地」として販売されていた物件を再び住居として使えるよう工事したパターンも。
単に古いから価値がないと取り壊すのではなく、どうしたら残せるか、どうしたらさらに暮らしやすく、魅力的になるか、という視点でプランをつくっています。この価値観に共感してくださり「古民家に住みたい」とご相談くださるお客さまも年々増えてきました。
建物を残す方向が決まった頃、以前からご相談をお受けしていた方へこちらの物件をご提案しました。近くに長年お住まいでまちのにぎわいが減っていることを懸念されており、新しい店舗にできそうな物件があれば大家さんになりたいというご希望のあった方です。
店舗兼住居は需要がある割に物件数が圧倒的に少なく、近年新規出店が増えている立地から見ても入居希望者がいると判断し、長い目で見れば投資としても利益を出せるとおすすめしたところ、その方がご購入されました。現在は飲食店として賃貸中で、お店はとてもにぎわっています。
買主さまも、新築するよりも予算をかけずに賃貸できることがわかったので購入のハードルが低かった、建物をそのまま残してもらえてよかったと喜んでいらっしゃいます。
古くてどうにもならないかもしれない、傷んでいるところはどうしよう…そんなご心配があっても、まずは一度ご相談ください。建物の状態を拝見し、所有者さまにとってベストな方法をご提案させていただきます。
お問い合わせはこちらのフォーム、またはお電話(0465-24-9329)でもお気軽にどうぞ。