階段をあがると、シャンデリアの似合う隠れ家があった。


《宮小路シリーズ その3》
宮小路、って場所知ってますか?小田原駅から海の方向へ12,3分歩いた、小田原が東海道の宿場町として栄えていたころから続く歓楽街です。スナックや小料理屋さんの並ぶこのエリアは、“裏小田原”と呼びたくなるようなディープな雰囲気。空き店舗もちらほらある一方で、キャラの立ったママがいたり、とびきり美味しいメニューがあったりして、個性的で長く愛されているお店も多いんです。そして、夜の街の顔もありながら、野菜たっぷりのヘルシーなランチが食べられるカフェ「mint cocoa」や、どハマりしているファンも多い本格中華の「森羅」などお昼ににぎわっている飲食店もあるし、器や生活道具のお店「日和」(現在ご休業中。5月以降再開ご予定)のような落ち着いた物販のお店も近くにあって、いろいろな表情を持っているのが宮小路です。
そして昨年は、仲介と設計施工をお手伝いしたGood Trip Hostel & Barさんがオープンして、海外からのゲストや若いお客さんもやってくる場所になりました。新たにマンションも一棟建設中で、このあたりはこれから少し人の流れが変わりそうです。
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そんな場所にある、シックな内装のスナックの居抜き物件です。夜のお店の並ぶ通りから階段をあがると、ちょっと異世界。ゴージャスなシャンデリアやライトがかなりムーディーです。レンガがアクセントに使われていたり、カウンターの壁にアーチがついていたり、こだわりと味のあるつくりになっています。どちらかと言うと、スナックというより「クラブ」と言いたくなるような雰囲気です。
ちなみに、古いけれど中は割ときれい。しばらく空いていたのですが、前の入居者さんが愛着を持って丁寧に使っていたんだろうなぁ、というのがよくわかります。キッチンには、広い流しと調理台が残っていて、こちらもきれいです。
スナックって若い人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、すごく面白い場だと思います。話を聞いてもらったり、聞いたり、知らないお客さんとなんだか友だちみたいになれたり。人と人とが、ゆるくつながれる場所。人間がいる限り、スナックもしくはスナック的な場は滅ばない、みたいなことも誰かが言ってた気がします。ここもそんなふうに、新たなつながりが生まれるお店になったらいいなぁ。

こんな雰囲気のあるライトが残っています。

お店の奥側から。キッチンを囲むように客席は少しL字になっています。

個性派の棚にはグラスでも飾ってあったのでしょうか。この棚の裏側に洗面所とお手洗いが。

キッチンを入口側から。シンクが三槽もあって使いやすそう。
宮小路では、他にもいろいろ募集中!
▼お隣の3階建一棟貸の物件です。
▼同じビルの1階の区画です。
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