【小田原ごきげんぐらし】 陶器の工房を営む夫婦×陽当りのいい元美容院

この連載では、わたしたち旧三福不動産で仲介させていただいた、楽しい暮らしを送られているお客さまをご紹介します。
第1回目は、2015年の秋に工房兼ご自宅を仲介させていただいた〈キカキカク〉の名で陶器の工房を営む、村山匠さんと渡辺愛さんのご夫妻です。

小田原市内でお住まいだったアパートが手狭になり、広く西湘で引っ越し先を探していたおふたり。陶芸家仲間の方がおふたりに弊社をご紹介くださったのが出会いのはじまりでした。Facebookページにいいね!をしていたところ、あるとき条件ぴったりの賃貸物件が紹介されているのを見て、すぐに連絡をくださいました。愛さんは、Facebookの投稿を見たときにはこころは決まっていたと言います。

工房の棚

元美容院だったスペースをリノベーションして工房へ。壁一面の棚には陶芸の道具が所狭しと並んでいる。

わたしたちと出会う以前、おふたりの物件探しは難航していました。工房兼住居として利用したかったため、必要な条件がたくさんあったのです。賃貸の一軒家で、リノベーション可能で、駐車場付き、庭付き、外に水道が付いていて…そして何よりも、窯が置ける物件、というのが譲れないポイントでした。半年くらい探していたという当時を振り返って「何を贅沢言ってるんだ、みたいな条件だったんですよね」と匠さんは笑います。うーん、確かにわたしたち不動産屋からしても、そんな物件にはなかなかお目にかかることがないのが本当のところです。

ですが、ご縁というのはあるものです。おふたりが出会ったのが、小田原駅からちょっと離れるものの徒歩圏内の元美容院兼住居だった物件。美容院だから、もちろん水回りはしっかりしていました。小さなお庭があって、そこに窯を置いてもいい、という大家さんのご了解も得られ、話はとんとん拍子に進んで契約はすんなり決まりました。

ガーデンシリーズ

キカキカクのうつわ。制作から商品の発送まで、すべての工程を工房兼住居で夫婦ふたりで行っている。

あんなにたくさんの条件をクリアしたのに、さらに良いことにこのおうちには1階にも2階にも日当たりのいい広縁があったんです。この場所はおふたりのお気に入り。1階には完成した商品を保管して、2階は椅子などを置いて日向ぼっこするスペースにしています。将来的には1階のこの広縁にギャラリーを作れたら、というひそかな夢も教えてもらいました。(※現在、こちらは店舗やギャラリーとしては公開しておりません。ご訪問はいただけませんのでご了承ください)

このおうちに引っ越して来て、スペースが広くなったことで出来ることが格段に増えたのだそうです。ふたりで同じ空間で同時に作業ができたり、生産できる数も増えたり。良いことばっかりです、と笑顔で語ってくださって、なんだかこちらまで嬉しくなってしまいました。こうしてほんの少しだけでもごきげんな暮らしのお手伝いができるのは、わたしたちにとっても本当にしあわせなことです。

広縁

おふたりのお気に入りの広縁には太陽のひかりがさんさんと降り注ぐ。

小田原は「ふつうの暮らしが楽しいまち」と愛さん。海やお城があって、温泉にもすぐ行ける小田原を気に入っていると言います。匠さんは、このまちに越してからランニングや楽器の演奏など趣味も幅広くなったのだとか。ちなみに、おふたりの小田原お気に入りスポットは、蛍田の「春小麦」と二宮の「ブーランジェリーヤマシタ」の2軒のパン屋さん。春小麦はふっくらふわふわ、ブーランジェリーヤマシタは素朴なハード系のパンが中心。どちらも夕方には売り切れてしまうことも多い人気店です。

野菜柄

定番は白地に紺の野菜柄。シンプルながら表情のあるうつわばかりだ。

 

普段はネットショップでの販売のほか、カミイチや大磯市にも出店されているキカキカクさん。2018年2月には茅ヶ崎の熊澤酒造内にある「okeba gallery&shop」にて個展が開催されます。遊び心があって使い勝手の良いうつわが並びます。実は、旧三福不動産のスタッフは全員キカキカクのうつわを愛用中。いつもの食卓がちょっと楽しくなる、みんなのお気に入りです。

『小田原ごきげんぐらし』では引き続きお客さまと物件のすてきな出会いをご紹介していきます。みなさんのおうち探しにわくわくをプラスするお手伝いができれば嬉しいです。