旧三福不動産|小田原市にある不動産&リノベーションの会社

代表(のもう1人)からご挨拶

「株式会社旧三福不動産に対する想い」

さがみ信金で14年、東京海上日動で3年、不動産営業は平成19年12月から始めてもう丸7年が過ぎてしまった。もっと早く独立をしたかったのだが、その流れがなかなか来なかった。今回7年目にしてその時が訪れた。それは「人」「場所」「お金」の3点が同時に揃えることが出来たということ。その中でも起爆剤になったのが「人」だった。

宅建主任者にして当社の頭脳と言っても過言ではない加藤英二。彼とは小学校からの同級生ではあるが中学校の時に彼とよく遊ぶ様になり彼のずば抜けた頭の回転の速さ、そして応用力、それと同レベルの行動力、たまに電池切れになる時もあるが、それでもそれをカバーして大きく補うだけの能力の持ち主だ。そして電池切れなんて人として僕的にはアリだ。その方が人間らしくて好きだ。電池が切れたら南の島でも行って1カ月くらい猫と戯れてのんびりリフレッシュすればいいとすら思っている。(笑)

もう一人は山居是文。彼と初めて会ったのは、子育て支援をしているNPO法人mama’s hugの事務所だ。その時に実際はほとんど彼とは会話をしていない、それなのに彼は他の人にはない何かを発していた。そっちの気は無いが一目惚れに近いものだった(笑)彼を語ろうとするとすごく難しい、難し過ぎて言葉に出来ない。会った事ある人にはわかってもらえると思うのだが、彼は「言葉では語れない魅力」で満ち溢れているとしか言いようが無い。

人、場所、金と言ってはみたが実際は人が揃えばあとはなんとかなるものだったのだと今では思う。

元々独立は考えてはいたものの、この7年間の不動産営業をして思った事、感じた事がより強く自分で会社を作ろうとするきっかけになった。
営業マンは売ってなんぼで、しかも出来るだけ高い物件を売る、そして早く売る。
これが腕のいい営業マンなのだが、それは営業歴20年以上もあるとそれなりに出来るのだけど、それにはこの業界では弊害が付いてくることに気がついた。その弊害とは古家の扱いだ。木造の建物は築20年もしたら不動産的な価値はゼロになり、古家付き売地として扱われて建物はもう資料に古家ありとしか表示されない。もう取壊し前提のものになる。売地で売っているから当然と言えば当然なのだが・・・それでも現地に行ってみると古くても個性があり、当時のモダンさがあったり、壊すのに惜しむ建物がたくさんあった。そんな建物が目の前で誰にも見向きもされずにどんどん壊されて木片のチップにされていく。これを見てきてずっとこれじゃあダメなんだと思っていた。

話は少し変わるが、もう一人の代表(山居)のコメントにもある通りオダワラブという集まりがあって小田原を盛り上げようと思う人が多く、延べで言ったら800人くらいはネットではなくリアルに集まっていた。僕も誘われて熱心に顔を出していた。そんな活動をしている中、旧三福がある場所の隣(現スナック)の場所が格安でテナント募集になっているのを見つけてこれはと思いオダワラブの拠点を持たないか?と山居に提案したら「ちょうど僕もどっかないかと思ってた所なんですよー」といつもの口調で返答が来た。ならいっちょやってみるか!となりオダワラブの拠点を持つ計画がスタートした。でもやってみると実際は居抜き料とか、時期はとか、採算はとか、そんな簡単に話が進む訳でもなくなんだかんだ半年くらいが過ぎたら、そのテナントは今あるスナックで話しが決まってしまったのだった。決まってしまったテナントの前で夜中に何人かで肩を落としていたら、たまたま同じ建物で元「中華料理屋 三福」だった所が空いていてテナントの募集もしていなく、ただの汚いシャッターが見えるだけなのに彼が「ここはどう?」って言いだした。この建物はもともと信金勤務時代に知っている大家さんの建物だったので貸してもらえないか直談判しに行った。一体何をやるのかもうまく説明出来ない状態だったのが、とにかく熱く熱く説得した。小田原を盛り上げる為の情報発信基地だとか小田原の市民によるアンテナショップだの言ってなんとか借りる事が出来た。大家さんもピンと来てなかったかもしれないが、なんとか「いいよ」って言ってもらえた。もうその時はめちゃくちゃ嬉しかった。

そこからお金をかけずにみんなでなんとか直して使おう!となったのは必然の流れだった。これが結局旧三福不動産でも柱になっているリノベーションだった。古民家を再生してリノベーションを行い、大家さんも借りた人もwin winになる関係!これだと思った!これで取り壊すはずだった古民家を再生すればいいんだと繋がった瞬間だった。

なので旧三福から旧三福不動産ができるのは必然の流れだったと思う。と言っても今現在市場にそんなに多くの古民家がある訳ではないのだが、当社の様な素敵な古民家をちゃんと見てあげれる不動産屋が存在し続けられる事で、まだ眠っているかわいい古家がひとつでも壊されないように、そして誰かに大切に使ってもらえる様に、建物に愛情を注いでもらえる様になったらとてもとてもうれしい。

そんな想いをブレずに秘めながら、これから通常の不動産業務全てを行っていきます。
今3人で計画しているさまざまなアイデアのいくつかは年内には発表できると思いますので楽しみにしていて下さい。

株式会社旧三福不動産 共同代表 渡邊 実